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2022.12.27

【2022年全日本選手権・特集】優勝選手の声(女子)

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本協会Facebook page / instagramに、試合写真等が順次掲載されます。

 

(2022年12月22~25日、東京・駒沢体育館 / 全日本選手権取材班)


 ■50kg級優勝・須﨑優衣(キッツ=4試合を無失点で優勝)「オリンピックの選考会が始まって、わくわくする気持ちが強かった。練習してきたことを出し切れ、これまでやってきたことが間違いではなかったことを実感できました。今年6月の明治杯のときは、相手の動きを見てしまって、失点してしまった。今回はしっかり攻め切るという課題を克服できました。失点しないことは相手との差だと思うので重視しています。

 (この日、川井友香子、志土地真優の東京オリンピック金メダリスト2人が敗れたことを問われ)ウォーミングアップ場で(映像を)見ました。若い世代やほかの選手が成長している。頑張らなくては、という気持ちです。まだ見たことない景色を見るため、さらなる高みを目指し、頑張ります。(「今年を一文字で表せば」と聞かれ)成長の「成」の字にしていただければ」


 ■53kg級優勝・藤波朱理(日体大=決勝でU23世界チャンピオンに快勝)「この大会が、(パリ・オリンピックへ向けての)最初なので、必ず勝つ、と思って臨みました。ほっとしています。(けがで)試合に出られない期間もあって不安もありました。勝ててよかった。すごい苦しい時期もあったけど、今はそれがよかったと思えます。苦しかった時に、家族や友人などから励ましてもらって力になりました。

 (無失点での優勝は)意識していないけど、『攻撃は最大の防御』だと思ってやっていました。相手に研究されるのは想定内です。それを上回る練習をしてきたと思います。今後は組み手などもっと細かい所も詰めていきたい。オリンピックは子供の頃からの夢なので、必ず53kg級で優勝するという目標でやっていきたい」


 ■55kg級優勝・清岡もえ(育英大=U20・U23の世界選手権に続き全日本選手権に初出場初優勝)「ずっと目標にしてきた全日本選手権で優勝できて、うれしい。内容的には、よくなかったと思いますが、勝つことができたのでよかった。決勝は、どんな展開になっても『絶対に自分が強い』という気持ちと、最後まで諦めないという気持ちを持って、最後まで乗り切りました。

 (今後の目標について)来年の明治杯で優勝することです。階級は今のところは(53kg級に)下げるつもり。パリ・オリンピックで優勝することが目標なので、そこでしっかり勝てるようにもっと練習していきたいと思います。体力的には他の選手にも負けていないと思う。攻めるパターンをもっと増やしていきたい」


 ■57kg級優勝・南條早映(東新住建=準決勝で世界チャンピオンの櫻井つぐみを撃破して優勝)「ワンチャンスをしっかりものにできたことはよかった。でも、自分のレスリングが全くできなかったので、今後もっと練習しないといけない。決勝の相手(大学の後輩の屶網さら)は返し技が得意な選手。練習パートナーに返し技を頼んでの練習をもっとやらないといけない。自分の持ち味であるタックルで攻めるレスリングができるようにしたい。

 今大会、自分は挑戦者の気持ちで臨んでいた。淡々と勝ちにいく、あるいは自分が練習してきたことを思い切って全力で出し切るように心がけていました。練習はしてきたので、自信を持ってやろうという気持ちでした。毎回一緒なんですけど、試合ごとにやってきたことを試し、できなかったこと、あるいはよくなかったところを修正して、また次に向け頑張りたい」 


 ■59kg級優勝・金城梨紗子(サントリービバレッジソリュージョン=この階級では初、全日本選手権では通算4度目の優勝)「久しぶりにマットに上がって、勝つ負ける以前に、よく戻ってきたなと思います。たぶん、自分に甘いのだと思いますけど、よくやっているなと思いました。(優勝した直後にガッツポーズを送った相手は?)母と娘かな? 観客席にいたので、そっちの方を見ていました。娘は寝ていたのかな?(微笑)。

 結婚して出産する前の段階でも、いろいろな人に支えられながらレスリングができていると感じていました。東京オリンピックが終わってから、結婚、出産、育児を経て、より多くの人と関わることになりました。私がレスリングをするためにサポートしてくれる方はさらに増えてくれました。あらためて、いろいろな人の力があってマットに上がっているんだなと思いました」


 ■62kg級優勝・元木咲良(育英大=オリンピックと世界選手権のチャンピオンを連破して優勝)「準決勝の川井友香子さんは、経験値が違う。コーション勝負の選択肢もあったけど、それでは負けると思った。最初のタックルがうまく入ってペースがつかめた。決勝の尾﨑野乃香選手は攻撃的な選手なので、合わせたら負けると思った。世界選手権では残り30秒でやみくもに行って負けたので、残り時間を考えた練習をしてきました。世界選手権が終わってレスリングが楽しくなった。一歩一歩、気持ちを入れて集中し、自分に足りないものを考えて練習しています。

 父(康年さん=2000年シドニー・オリンピック代表)からは『何が何でもパリに行くつもりでやれ』と言われました。父も、オリンピックの前に負けたり、けがしたりして苦労していた。楽な道のりではなかったそうで、自分も諦めずに頑張りたい。自分は世界選手権で非オリンピック階級の3位。尾﨑さんは世界一、川井さんはオリンピックの金メダル。私はチャレンジャーとして頑張りたい」


 ■65kg級優勝・吉武まひろ(日体大=4度目の全日本選手権出場で初優勝)「いい内容ではなかったけれど、優勝できてうれしい。準決勝の相手(榎本美鈴)は(10月の)全日本女子オープン選手権で負けた相手だったので、今回は自分が勝つという強い気持ちで臨みました。ただ、その準決勝のときにやられた技を、またやられてしまった。そういうところは改善していかないといけない。

 (準決勝、決勝と接戦を勝ち抜けた要因は)全日本選手権で優勝することを目標にこの1年頑張ってきて、絶対に自分が勝つという強い気持ちで臨めたことだと思います。常に緊張していましたけど、心の中で『大丈夫、大丈夫』と言い聞かせていました。来年の明治杯までは試合がない期間が続くと思う。体力のなさが自分の欠点なので、6分間闘える体力をつけたい。今後は(2023年の)明治杯に優勝して、世界選手権に出場したい」


 ■68kg級優勝・石井亜海(育英大=今年の世界選手権代表3選手がいた階級を勝ち抜く)「ブザーが鳴った瞬間はめちゃうれしかったのですが、今はけっこう冷静です。1次予選であって、これでオリンピック出場が決まったわけではない。通過点をとりあえず、通れたな、という感想です。(決勝は)最初の2失点は自分が攻めてのミスだったので、悲観するような失点ではなかった。追いついたポイントは自分の得意な片足タックル。2-2で逃げ切るつもりはなかった。攻め続ける気持ちを持っていたのがよかった。

 世界選手権の決勝で負けた相手に勝つことが、今後の目標。あそこで負けてよかった点は、今までオリンピック出場がゴールだったのが、オリンピック出場が通過点で、負けた相手に勝って金メダルを取ることが目標になったことです」


 ■女子72kg級優勝・新倉すみれ(神奈川大=決勝で小林奏音を破り、昨年に続いて優勝)「全日本選手権で2連覇できて、安心している気持ちと、決勝は本当に自分の悪いところしか出なかった試合なので反省点の多い大会だったという気持ちです。どちらかと言えば、悪かった点が多かった。自分がタックル入った時に身体が伸びてしまったり、相手に合わせてしまったり…。

 来年の明治杯で優勝して世界選手権に行くには、もっと練習しなければならない。ただ、今回の優勝でアジア選手権(3月末、インド)の代表に選ばれたと思う。今年のアジア選手権は2位だったので、来年はそこでしっかり優勝したい。その次の明治杯では今回の修正点を直して優勝し、世界選手権に行けるように頑張りたい」


 ■76kg級優勝・茂呂綾乃(東京・安部学院高=高校3年生ながら全日本選手権に初出場で初優勝)「(表彰式の涙を問われて)高校生活最後の試合だと思うと…。2024年のパリ・オリンピックを目指しています。とりあえずはよかった。構えが安定してきたとは思いますが、初めての全日本選手権で緊張してタックルがうまくいかなかった。部活以外にも、父と筋トレしたり、山梨学院大学へ出げいこしていました。練習相手の人の方が、(今大会の相手より)強い、と思っていました。

 (世界選手権代表・鏡優翔の途中棄権について)鏡さんと対戦すると思って対策を練っていたので、棄権したのでびっくりしました。対戦したかったのでショックでした。こういうインタビュー、めっちゃ緊張します。どこを見ていいのかも分からないし、自分の声ちっちゃいし…。パリでは金メダルを取ります。」

 







2023年世界選手権/激戦の跡
JWF WRESTLERS DATABASE 日本レスリング協会 選手&大会データベース

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