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2022.12.27

【2022年全日本選手権・特集】優勝選手の声(男子グレコローマン)

お知らせ
本協会Facebook page / instagramに、試合写真等が順次掲載されます。

 

(2022年12月22~25日、東京・駒沢体育館 / 全日本選手権取材班)


 ■55kg級優勝・金澤孝羽(東京・自由ヶ丘学園高=男子グレコローマンでは大会史上最年少となる17歳で初優勝)「高校生ということでプレッシャーはなく、その分、思い切りできてよかった。(最年少での優勝と聞き)びっくりしています。明治杯で優勝していた松井謙選手や世界選手権代表の(塩谷)優先輩がいなかったので、自分にも少しはチャンスがあるのかなと思った。チャンスをつかみにいきました。将来の夢は最年少で世界チャンピオンになることです。

 (フリースタイルにも挑戦することについて)高校生なのでフリースタイルの大会の方が多く、フリースタイルの練習をしながら、グレコローマンの大会前にグレコローマンの練習をしてきました。両方で優勝できるように、両方とも誰よりも練習していきたい」


 ■60kg級優勝・文田健一郎(ミキハウス=東京オリンピック銀メダルの実力を発揮して優勝)「今大会の全体を通じて、日体大OBがふがいない結果に終わっていることが多い。内容的にもよくない。自分の初戦もよくなかった。そういう中でも結果を出さなければ、という思いで臨みました。決勝はこらえるレスリングができ、要所でポイントを取るレスリングができたと思う。欲を言えば、テクニカルフォールで勝ちたかったけど、痛めていた指が痛くなったりして、攻めがゆるくなったところもあった。攻撃し続けられれば、もっとよかったけれど、優勝でき、パリに一歩近づけてよかった。

 若手の台頭を肌で感じます。田野倉先輩(32歳=60kg級)が出場して3位になったりもしていますが、若い力を感じます。そこに負けないようにしたい。世界で勝って、あの人は強い、というところを見せつけたい」


 ■63kg級優勝・丸山千恵蔵(日体大=初出場で世界選手権代表を破って優勝)「日体大という素晴らしい環境で、日々厳しく指導してくださる松本(慎吾)先生に感謝の気持ちを伝えたい。グラウンドの勝負になると思っていました。明治杯ではグラウンドで負けましたが、今日はそこで点を取ることができて、それが勝ちにつながったと思います。

 日体大で練習をしていて、オリンピック階級(67kg級)にいる遠藤(功章)先輩や曽我部(京太郎)先輩には実力がまだ追いついていない。技術を磨いて、オリンピック階級でも通用するようにしていきたい。年齢的に、(パリ・オリンピックではなく)ロサンゼルス・オリンピックを目指そうと思っています。階級は上げようと思っています」


 ■67kg級優勝・曽我部京太郎(日体大=宿敵である遠藤功章に勝利し、悲願の初優勝)「素直にうれしいです。パリへ行くため、絶対に勝ち取るという覚悟できました。後半までずっと自分が前に出続けるスタイルを貫いて、後半の相手のグラウンドをしっかりと抑えられたのがよかったです。先にパッシブを取って、グラウンドで点を取ることができなくて(不満です)。

 全日本優勝を目標にやってきて、どうしても遠藤選手に勝てず、悔しい時期がずっと続いた。でも、絶対に勝ってやると思って、毎日やってきて、やっと勝ててよかったです。優勝したからといって一番強いというわけではないので、ディフェンディング・チャンピオンになっても、挑んでいきたいと思っている。6月の明治杯で勝たなければ、今回勝った意味がなくなってしまうので、優勝して、その先の世界選手権でメダルを取って、パリにつなげていきたいです」


 ■72kg級優勝・堀江耐志(自衛隊=世界選手権出場は繰り上がりだったが、今回は日本一へ)「いろんな人に支えてもらいました。ずっと2位で来て、気持ちが落ち込んだこともありましたが、周りの支えで、やる気を取り戻すことができました。みんなの分も闘えたと思って、気持ちよかったです。(決勝は)最初のグラウンドで終わらせようと思ったけど、うまく上がらなかった。スタンドはあまり自信がないのですが、うまいこと取れて、失点もなく優勝できたのはうれしい。

 世界選手権で負けて落ち込みましたが、彼女がボクシングで全日本取って、自分も取らないと顔が立たんな、と思いました。世界選手権はいい経験でしたが、それ以上に周りの支えを受けられたことが大きく、この結果になったと思っています。(今後の階級は)気分屋なので、そのときの気分で、上げるか下げるかを決めます」


 ■77kg級優勝・櫻庭功大(自衛隊=負傷のブランクを乗り越えて2年連続優勝)「この大会からパリ・オリンピックの選考が始まっているので、絶対に優勝するという気持ちで臨みました。なので、素直にすごくうれしいです。

 自分はグラウンドが得意なのですが、相手がそれを防いできたときに、どう切り返すかを練習してきました。その技がしっかりとかかったので、その点はよかったかなと思います。明治杯もしっかり優勝して、世界選手権に自分が出られるように練習していきたいと思います」


 ■82kg級優勝・前田祐也(鳥取県協会=2017・18年世界選手権代表が、3年ぶりの全日本選手権で王者へ)「まさか自分がここまで勝てると思っていなくて、率直にめちゃくちゃうれしいです。持ち上げられて4点取られた時も、まだまだ自分にはチャンスがあると思って、後半で巻き返せばいい、と諦めないよう意識していました。自分は鳥取県に住んでいて、職場の方の支えがあって、レスリングをやらせてもらっている。関東に来て試合をさせてもらえている環境、周りの方から支えられての結果なので、感謝の気持ちは大きいです。

 国際大会の出場権を得られましたが、グラウンドの弱さがあるので、守りの強化はしていかないといけない。今は鳥取育英中央高校に勤務させてもらっていて、指導している高校生や、スポーツをしている高校生に自分もまだ頑張っているという姿を見せたかった。まだまだ高校生に背中を見せられるのかなと思ったので、高校生と寄り添いながら頑張っていきたい」


 ■87kg級優勝・角雅人(自衛隊=2年連続通算5回目の優勝)「試合内容がギリギリ過ぎて…。うれしいのですが、課題がいっぱい見つかりました。同門対決で、お互いに研究し合って切磋琢磨している関係なので、得意技であるローリングを全く仕掛けることができなかった。パッシブを先に取られてしまい、得意な部分を全部、阪部選手にやられてしまいました。

 それがよくないなと思う反面、そういうことが起きながらも自分の姿勢を貫き通したから、先にパッシブをとられても勝つことができたのかなと思います。(今後の目標は)パリ・オリンピックに出場して、2024年にある(出身地の)佐賀国体で優勝して、引退することです」


 ■97kg級優勝・奈良勇太(警視庁=優勝から2大会見離されたが、返り咲き)「(前日の準決勝での仲里優力戦について)優力は後輩で2連敗しています。絶対にオレの方が強い、まだまだ負けないという気持ちで練習に取り組んでいました。その結果、勝つことができた。後輩に勝って雄たけびをあげたのは恥ずかしいですけど、自分の中では一つの節目というか、区切りだったので、決勝に勝った以上にうれしいかもしれないです。決勝は、胴タックルを決めて勝つことができたので、成長というかレスリングに味が出てきたかなと思います。

 来年の世界選手権からパリ・オリンピックの出場枠争いが始まる。(文田)健一郎や(樋口)黎の同期に先を越されているので、追いつけるように頑張りたい。切磋琢磨というか、僕が憧れているだけですけど、追いつくという気持ちがある限り、まだまだ強くなれると思うので、また頑張っていきたいなと思います」


 ■130kg級優勝・奥村総太(拓大=4度目の出場で初優勝)「優勝できて、率直にうれしい。悪かった点はグラウンドで相手の攻撃を切れなかったこと。特に、右を切る練習をしていたのですが、回ってしまった。スタンドでも、攻めるという部分では後手に回っていました。それでも回された後、しっかり切り替えて攻めることができたことは良かったです。(ハーフタイムの時に)セコンドには『回されてしまったことは仕方ないので、切り替えて一つ一つ自分がやるべきことをやればいいよ』と言っていただきました。

 (今大会は負傷欠場した大学の先輩である)園田さんよりまだまだレベルが低いと思う。大学を卒業して社会人になっても、園田さんに勝てるように頑張っていけたらと思います。園田さんがいないときに僕が勝てたということで、園田さんの後には自分がいることが証明できて良かった」







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