日本レスリング協会公式サイト
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2022.12.30

【2022年全日本選手権・特集】健闘選手の声(男子フリースタイル)

(2022年12月22~25日、東京・駒沢体育館 / 全日本選手権取材班)


 ■57kg級・高橋侑希(山梨学院大職=東京オリンピック以来の復帰戦、準決勝で樋口黎にテクニカルフォール負け)「(エントリーを決めたのは)締め切りの前日。大学の恩師から『どうするんだ?』という話があり、その後、家族に相談したりしました。学生たちにもその旨を伝えると、『一緒に出ましょう』と背中を後押ししてくれた。

 簡単に負けてしまったので悔しい気持ちも半分あるんですけど、相手の方が戦術が上回っていただけだと思います。技術面でいえば、アンクルホールドを気にしていたところで、ローリングで返されてしまった。今後については続けるとか、(来年)6月もやるとかは言えないんですけど、もし気持ちが整ったら、今よりは仕上げられるはず。本腰入れてやると決めた以上は、やろうかなと思います」


 ■57kg級・西内悠人(高知・高知南高=初の全日本選手権でベスト4進出)「U20世界選手権(優勝)のときとは、強さが全然違うと思いました。相手(樋口)はボクの倍くらいレスリングをやっている選手なので、力技があって当然。もうちょっと勝負ができると思っていたけど、それをさせてくれないくらい相手は強かった。

 ただ、日本のトップレベルの実力が、闘うことで分かった。そこに追いつくだけ。今回優勝することは厳しいと思っていたけど、トップレベルの力を知ることができたという意味で、参加した意味はあると思う。(僕にとっては)勝ちだけがいい試合とはいえない。こういう圧倒的な負けもいい経験になったと思います」


 ■60kg級・安楽竜馬(nobitel=2年連続決勝に進出も乙黒拓斗に敗れる)「ちょっと頭の整理ができない状態です。心技体の全てが足りない。あとで、なぜ負けたのかというのを整理できたら、自分なりに課題点を探していきたい。すべてにおいて乙黒選手の技術が上手だった。悔しい、の一言です。

 乙黒選手がオリンピックで金メダルを取っているということは事実ですが、過去のことでもある。あまり気にせず臨もうとした。いざ試合になってみると、第1ピリオドでプレッシャーや気持ちが強いという印象を持ちました。今後はレスリングだけではなく、ほかのスポーツとかいろいろな面を参考にして、他のレスリングの選手たちと差をつけたい」


 ■70kg級・鈴木大樹(山梨学院大=決勝まで進む健闘を見せるも、同門の青柳善の輔に敗退)「決勝までいけたので優勝したかったんですけど、悔しいです。相手の押しのプレッシャーに合わせてしまって、自分のスタミナをいかせなかった。そこが課題だなと思います。出る試合は、一戦一戦悔いが残らない試合をしたいなと思っています。高橋侑希コーチからは『前半からプレッシャーをかけて、自分の持ち味のスタミナをいかして、どんどんプレッシャーをかけていけ』と言われていました。青柳選手とは普段の練習からあまり勝てることがないので、挑戦する気持ちで頑張りました」


 ■74kg級・木下貴輪(クリナップ=昨年も準優勝。2年ぶりの優勝を逸す)「悔しいです。何回も決勝でやって、もう2年も決勝で勝てていない。今回こそは優勝しようと思っていた。前半ラスト2秒で不用意にがぶり返しにかかってしまった。正直、あれで『しまった』と思いました。あそこで完全に試合の流れは相手の方に傾いてしまった。後半はずっと警戒していたハイクラッチにも入られてしまった。今後は基礎体力を少しでもつけたい。今回の試合で、誰が相手でも自分は途中で息が上がってしまうことを感じた。やっぱり基礎体力は必要。

 あと社会人になってから試合の回数は明らかに減っている。コロナも関係があると思うけど、海外でも試合の経験を積んで、試合の中で自分が経験してきたことを100パーセント出せるようにしていきたい」


 ■74kg級・神谷龍之介(三重・いなべ総合学園高=高校三冠王者、初戦で社会人王者を破るも、2回戦で髙橋海大に完敗)「1回戦に勝って満足してしまった部分があった。自信にはなりましたが…。(髙橋海大とは)練習でも何回かやっていて、全然勝てない相手。気持ちで負けていたかもしれません。まだまだ、ということが分かりました。

 全日本で勝つには、あれだけ強くなければならないことを知ることができました。それに向かって、目標を達成するまで満足せずに頑張りたい」


 ■79kg級・山倉孝介(早大=全日本選手権で初めて決勝進出)「決勝まではいい流れで来ていたのですが、決勝では自分のペースに持ち込むことができませんでした。決勝で勝たなければ意味のないこの世界で、勝ち切ることができなかったので悔しいです。すべてにおいてレベルアップしなければならないと痛感しました。次の明治杯で優勝できるように、また頑張っていきます」


 ■86kg級・髙橋夢大(日体大=決勝で石黒隼士に敗れ、昨年の79kg級に続く優勝を逸す)「階級を変えてから初めての全日本でした。前回大敗した相手で、今回は前回よりロースコアで抑えることができたのですが、試合内容はまだ差があると感じた。とても悔しく感じています。

 79kg級のときは攻撃力が通用していたのですが、86kg級では、特に決勝では自分の展開に持ち込むことができなかったので、攻撃力を強化していきたい。6月に明治杯が控えていて、そこでしっかり勝てばプレーオフがある。勝って世界選手権で権利をとってきたいと思います」


 ■92kg級・吉田アラシ(日大=決勝で高谷惣亮に肉薄)「最初にアンクルホールドで(6点を)取られてしまった。そこから取り返そうと思ったけど、相手もベテランということで、いつもは取れるタックルで取ることができなかった。その一方で、練習してきた片足タックルで取れたことは収穫でした。第2ピリオドはそれでポイントを取れた。

 30秒のハーフタイムでのときにコーチに言われ、冷静さを持って臨むことができたのがよかった。相手はオリンピックにも出ている。そんな選手を相手に、後半追い上げることができた。ただ、自分はまだ全日本のレベルではないことも分かりました。今後はもっと体力面、技術面を向上させていきたい」


 ■125kg級・藤田龍星(日大=天皇杯初出場で準優勝)「悔しい、の一言です。決勝では力が圧倒的に足りないことが分かったので、もっと力をつけたい。(来年6月の)明治杯で山本泰輝選手にリベンジを果たしたい」







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