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2023.02.20

クロアチア合宿を終えた男子グレコローマンの全日本チームが帰国

 

 2月3~5日の「ザグレブ・オープン」(クロアチア)のあと、現地で合宿練習をしていた男子グレコローマン・チームが2月19日、羽田空港へ帰国した。「ザグレブ・オープン」では60kg級の河名真偉斗(自衛隊)が銅メダルを獲得。そのあと、地元協会が主催した12日間の合宿をこなした。(合宿写真はチーム提供)

 笹本睦監督(日本オリンピック委員会)は、銅1個に終わった大会は、「成績だけからすれば、不本意な結果ですが…」と前置きしながら、「次世代を背負う選手が多いチーム。その中で河名選手がメダルを取り、67kg級でも惜しい試合があった。いい経験を積ませることができたと思います」と振り返った。

 その課題をもって、アゼルバイジャン、カザフスタン、中国、ドイツ、スイス、ルーマニアなどから約200選手が参加した合宿に挑んだ。2日間みっちりやって1日はオフという内容。それでも、世界トップ級の選手が多く参加していたので、「最後の方は、みんな疲労困憊でしたね」と振り返り、かなりハードな内容だったようだ。

 やっていくうちに世界トップ選手からポイントを取る場面も見られるようになり、「いい合宿ができた。グレコローマンは海外の選手と練習しなければ強くなれない。経験ということで考えれば、内容のある遠征でした」と振り返った。

 鶴巻宰コーチ(自衛隊)は「試合も合宿もレベルが高かったです」と、長かった遠征を振り返り、常に日本選手の課題としてあるグラウンドの防御を、「もっと徹底してやっていかなければならない、と感じました」と言う。中重量級で結果が出なかったのも、グラウンドの防御の弱点が出たもので、「アジア選手権に向けて、しっかりと取り組みたい」と課題を挙げた。

 合宿は、階級によっては世界のトップ3がそろっていたそうで、「練習時間は短くても、密度が濃かった。すごくいい練習でした」と振り返る。合宿地は大会のあったザグレブから車で約3時間の場所。海が近くにあり。海沿いを走って海岸で組み合いの練習をすることもあった。マンネリ防止のためか、外国ではときにこうした練習があるのは珍しくないそうで、「自然のパワーも吸収しました」と話した。

「3位には満足していません」と河名真偉斗(自衛隊)

 銅メダルを取った河名は、2017年アジア・カデット選手権(タイ=初戦敗退)以来、約5年半ぶりの国際大会。3位決定戦は稲葉海人(日体大大学院)との日本選手対決を制して、日本チーム唯一の銅メダル獲得だった。

 ただ、「世界の強豪選手を倒したか、と言われると、そうではない。3位には満足していません」ときっぱり。敗れたのは、準決勝で闘った昨年のアジア選手権2位のメフディ・モフセン・ネヤド(イラン)で、0-7というスコア。この選手に勝ったり、接戦していればある程度は満足できたのかもしれないが、「次に向けて頑張らなければいけない、という気持ちです」と言う。

▲5年半ぶりの国際大会で銅メダル獲得の河名真偉斗(自衛隊)と鶴巻宰コーチ(自衛隊)

 続く合宿では、シニアになって初めて外国選手と練習する機会となった。「世界選手権などの動画を見て、外国選手とはまだ実力差があると思っていましたが、実際にやってみると、そう大きな差は感じなかった。ちょっとしたことを積み重ねていけば、トップ選手との差は埋まっていくのかな、と感じました」と、手ごたえを話す。

 特に感じたことは、外国選手はグラウンドの攻めが強いこと。国内の選手相手には守ることができるようなケースでも返されることが多く、「課題として残りました」と振り返る。

 収穫も課題もあった遠征。6月の明治杯全日本選抜選手権へ向け、「しっかり練習したい」と話した。







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