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2023.03.08

ブルガリア遠征の学生選抜チームが帰国

 

 ブルガリア・ソフィアで行われた「ダン・コロフ-二コラ・ペトロフ国際大会」に出場した全日本学生連盟と西日本学生連盟の選抜チームが3月7日、羽田空港に帰国した。「金6(男子1・女子5)、銀2(男子1・女子1)、銅6(男子6)」を獲得した。

▲ブルガリアから帰国し、羽田空港で最後のミーティングを行う全日本学生連盟選抜チームの馬渕賢司監督(中京学院大監督)

 全日本学生連盟の馬渕賢司監督(中京学院大監督)は「学生代表とはいえ、日本代表クラスの選手もいる遠征。参加するだけでなく、結果にこだわっての遠征でした。世界3位以内の選手もいたハイレベルな大会で、よくやってくれたと思います」と総括。コロナ禍もあって国際大会は初めてという選手も少なくなく、選手によっては過度の緊張も感じられて、コロナ禍による遠征中止が無念そう。

 1試合で終わりという選手もいて、大会出場だけでなく地元選手などと合宿練習する機会もほしいところ。学生の場合、遠征に行く時期も限られており、難しい面はあるが、「検討していきたい」と言う。

 両連盟を合わせると46人もの遠征となったが、若いコーチが全日本選抜と西日本選抜を分け隔てることなく、しっかりと引っ張ってくれたことが多く、「助かりました」と言う。「学生が元気を出さないと、今後の日本レスリング界が活気づかない。日本レスリング界の未来は学生がになうと思う。今後も、こうした遠征は続けていきたい」と希望した。

 西日本学生連盟の藤山慎平監督(九州共立大監督)は「全日本学連選抜のメンバーと一緒に行けたことが大きかった。ウォーミングアップの仕方など、学ぶことが多かった」と振り返る。試合では、今すぐにでも海外で通用しそうな選手もいた一方、実力差のある選手も。だた、伸び盛りの選手に世界チャンピオンを含めた世界トップクラスも出場する大会を経験させて学ぶことが多く、「いい遠征になりました」と話した。

 馬渕監督と同様、「今後も続けていきたい」と話した。

▲メダル獲得選手


 女子53kg級優勝・下野佑実(育英大)「初めての国際大会で、緊張やプレッシャーより楽しみの方が強く、絶対に優勝、という気持ちで臨みました。優勝できてよかったです。1回戦からびびることなく、自分から攻撃することができました。準決勝、決勝は、日本にはいないタイプの選手で、ちょっときつかったです。出場選手数が少なかったこともあり、国内で勝つための自信がついた、とまでは言えません。卒業後も続けます。国内で勝てるように頑張りたい」

 ■女子55kg級優勝・藤波朱理(日体大)「優勝できてよかったですが、すぐにアジア選手権があるので、それに向けて頑張らなければ、という気持ちです。55kg級の2kgオーバー計量ということで、(本来の階級より)2階級上くらいの選手との闘いでした。自分の通用するところも、改善するところもありましたが、2階級上でも勝てたことは自信になりました。海外での体重調整や体調管理の面でも、いい経験になった遠征です」

 ■女子59kg級優勝・屶網さら(至学館大)「2回戦の相手に先制点を取られましたが、絶対に勝つ、という気持ちを持って闘えました。全体を通じてグラウンドでポイントを取ることができたことが、大きかったです。国内の大会でも出せるように練習したい。4月のU23世界選手権の予選会(ジュニアクイーンズカップ)に勝ち、そのあとは明治杯で勝つことが目標です。57kg級に挑みます」

 ■女子62kg級優勝・稲垣柚香(至学館大)「優勝できてよかったのですが、内容がダメダメだったので、明治杯に向けてやり直したい。相手に合わせすぎてしまいました。(アフリカのトップ選手でオリンピック4度出場のアムリ・マルワに連勝したが)2試合とも危ない試合。もっとしっかり勝たないと、世界では勝てないと思います。反省点だらけです。今年は大学最後の年、がんばりたい」

 ■女子65kg級優勝・類家直美(至学館大)「久しぶりの海外での試合。優勝が目標だったので、それを達成できてよかったです。決勝(スコア2-1)は、思い切ってタックルに行けなかったです。相手を見すぎてしまいました。これをなくすことが今後の課題として残りましたが、優勝できたことは自信になります。卒業して練習環境も変わります。この優勝をきっかけに、心機一転、がんばりたい」

 ■男子フリースタイル65kg級優勝・清岡幸大郎(日体大)「初の国際大会で、緊張もあった中で結果を出せてよかった。行くからには、必ず結果を出す、という気持ちで臨みました。課題は多く出てきましたが、優勝できたことを自信にし、もっと地力をつけたい。(決勝の相手のアルバニア選手は昨年の欧州選手権3位)去年の世界選手権61kg級で、樋口黎先輩が勝っている相手です。自分も勝たなければ、という気持ちでした。最後にポイントを取られてしまいましたが、勝てたのはよかった。4月のU23世界予選に勝って、また海外で試合ができるようにしたい。もちろん、明治杯の優勝も目標です」

▲ブルガリア最終日の記念撮影=チーム提供







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