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2023.04.07

【展望】2023年アジア選手権・男子グレコローマン/9日・実施階級(55・63・77・87・130kg級)

 

 2023年アジア選手権は4月9日(日)~14日(金)にカザフスタン・アスタナで行われる。最初の男子グレコローマンでは、世界王者2選手を含む昨年のチャンピオン5選手が出場。地元のカザフスタンは、昨年のメダリスト4選手がエントリーするなど、ハイレベルの闘いが予想される。

 各階級の見どころを探った。

《大会サイト》 / 《男子グレコローマン・10日実施階級展望》

※東京とアスタナの時差は3時間。日本時間午後2時30分に試合が始まり、ファイナル開始は午後9時予定(変更される場合もあります)。


4月9日(日)実施階級:男子グレコローマン55・63・77・87・130kg級

 【55kg級】

 2年連続王者(塩谷優)は不出場。昨年2位のアマンガリ・ベクモラトフ(カザフスタン)が優勝を目指す。昨年の世界選手権は5位、今年2月の「イブラヒム・モスタファ国際大会」(エジプト)優勝と、実力をつけている。

 東京オリンピック60kg級3位のサイリケ・ワリハン(中国)は、今年に入って2度の国際大会では67kg級で闘ったが、一転して55kg級へ階級ダウン。その真意は?

 昨年のU23世界選手権を制したポヤ・ソウラト・ダドマルズ(イラン)は、今年2月の「ザグレブ・オープン」(クロアチア)優勝と力をつけている。昨年のU23アジア選手権優勝のイフティヨル・ボティロフ(ウズベキスタン)は「ザグレブ・オープン」2位。ともに優勝を目指す実力はあるだろう。

 昨年のU20世界選手権で3位に入った尾西大河(早大)が、どこまで上位に食い込めるか。

《55kg級エントリー選手》
Sailike WALIHAN(中国)
RUPIN(インド)
Poya DAD MARZ(イラン)
Mostafa ALQADE(ヨルダン)
尾西大河(日本)
Amangali BEKBOLATOV(カザフスタン)
Sardarbek KONUSHBAEV(キルギス)
Hyeokjin JEON(韓国)
Abduvali RAHIMBAYEV(トルクメニスタン)
Ikhtiyor BOTIROV(ウズベキスタン)

▲昨年2位のアマンガリ・ベクボラトフ(右=カザフスタン)=UWWサイトより


 【63kg級】

 昨年3位のイマン・ホセイン・クーン・モハマディ(イラン)は、そのあとU20のアジア&世界選手権、U23世界選手権を制する実力を発揮。今年2月の「ザグレブ・オープン」(クロアチア)で3位入賞の成績。

 同じく3位だったニーラジ(インド)は、2ヶ月後のU23アジア選手権を制する実力を見せた。UWWによると、9月の世界選手権で肩を負傷したとのことだが、復帰してアジアの王者を目指す。昨年のU23アジア60kg級王者のシェルムハメド・シャリブハノフ(ウズベキスタン)が、優勝争いを展開するか。

 昨年のU20世界選手権3位の丸山千恵蔵(日体大)が優勝争いに食い込めるか。

《63kg級エントリー選手》
Haodong TAN(中国)
NEERAJ(インド)
Iman Hossein Khoon MOHAMMADI(イラン)
丸山千恵蔵(日本)
Mukhamedali MAMURBEK(カザフスタン)
Dastan KADYROV(キルギス)
Jinseub SONG(韓国)
Siyovush ACHILOV(タジキスタン)
Shermukhammad SHARIBJANOV(ウズベキスタン)

▲昨年、U20アジア&世界、U23世界を制したイマン・ホセイン・クーン・モハマディ(イラン)=UWWサイトより


 【77kg級】

 2021年東京オリンピック2位で、昨年、キルギス男子初の世界王者に輝いたアクジョル・マフムドフが、世界王者の実力を見せて昨年に続く栄冠を獲得するか。今年は3月の「ダン・コロフ-ニコラ・ペトロフ国際大会」(ブルガリア)で優勝して実力を見せている。

 34歳になった韓国のレジェンド、キム・ヒョンウ(金炫雨=2012年ロンドン・オリンピック66kg級優勝)も現役を続行。昨年はアジア選手権5位、世界選手権も5位だったが、あなどれない実力はある。世界選手権ではマフムドフに1-4で敗れており、そのリベンジにも挑む。

 イランからは、2021年東京オリンピック代表で今年2月の「ザグレブ・オープン」(クロアチア)優勝のモハマダリ・アブドルハミド・ゲラエイではなく、「ザグレブ・オープン」3位のアミン・ヤバー・カビヤニネジャドがエントリー。2020年アジア選手権72kg級優勝・2021年U23世界選手権77kg級2位からの成長を見せるか。

 昨年のアジア選手権で銅メダルを獲得した櫻庭功大(自衛隊)が2年連続でメダルを獲得し、さらに銀色か金色に変えることができるか。

《77kg級エントリー選手》
Rui LIU(中国)
SAJAN(インド)
Amin KAVIYANINEJAD(イラン)
Amro SADEH(ヨルダン)
櫻庭功大(日本)
Demeu ZHADRAYEV(カザフスタン)
Akzhol MAKHMUDOV(キルギス)
Hyeonwoo KIM(韓国)
Bakhit K BADR(カタール)
Gadiel MISSO (SGP)
Jeyhun OVEZDURDYYEV(トルクメニスタン)
Lai Hsing YAO(台湾)
Aram VARDANYAN(ウズベキスタン)

▲キルギス男子初の世界王者となったアクジョル・マフムドフ=2022年世界選手権


 【87kg級】

 昨年優勝のナゼル・ガセム・アリザデフ(イラン)が連覇を目指す。世界選手権は5位で、今年2月の「ザグレブ・オープン」(クロアチア)は2位の成績。

 2021年大会82kg級優勝で、昨年はこの階級で2位のジャルガスベイ・ベルディムラトフ(ウズベキスタン)は、世界選手権は82kg級で2位。87kg級に戻した今大会はどうか。

 昨年3位のスニル・クマール(インド)ヌルスルタン・ツシノフ(カザフスタン)、2021年3位のアタベク・アジスベコフ(キルギス)、2018年2位の角雅人(自衛隊)と、過去の大会でのメダル獲得選手が優勝争いに加われるか。

《87kgエントリー選手》
Chengwu WANG(中国)
Sunil KUMAR(インド)
角雅人(日本)
Nursultan TURSYNOV(カザフスタン)
Atabek AZISBEKOV(キルギス)
Byeongcheol SHIN(韓国)
Saidislomiddin ASLAMOV(タジキスタン)
Shyhazberdi OVELEKOV(トルクメニスタン)
Jalgasbay BERDIMURATOV(ウズベキスタン)


 【130kg級】

 2021年東京オリンピック5位で昨年の世界選手権2位のアミン・ミルザザデ(イラン)が、2020年以来の優勝を目指す。2021年世界王者(アリアクバー・ユソフィアマドチアリ)と国内で争っている状況。国際舞台で実力をアピールしなければなるまい。

 昨年優勝のアリムハン・シズディコフ(カザフスタン)、同2位のキム・ミンスク(金民石=韓国)、同3位のロマン・キム(キルギス)もエントリー。昨年のU20世界選手権3位のテムルベク・ナシモフ(ウズベキスタン)も加わって激しい闘いが展開されそう。

 一昨年に続く出場となった奥村総太(自衛隊)がチャンスを生かせるか。

《130kg級エントリー選手》
Lingzhe MENG(中国)
NAVEEN(インド)
Amin MIRZAZADEH(イラン)
Ali AL SHARUEE(イラク)
奥村総太(日本)
Alimkhan SYZDYKOV(カザフスタン)
Roman KIM(キルギス)
Minseok KIM(韓国)
Timothy Yu LOH(シンガポール)
Aybegshazada KURRAYEV(トルクメニスタン)
Temurbek NASIMOV(ウズベキスタン)

▲2020年大会以来の優勝を目指すアミン・ミルザザデ(イラン)=2022年世界選手権







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