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2023.04.07

2023年アジア選手権(カザフスタン)出場の女子チームが出発

 

 4月9日(日)~14日(金)にカザフスタン・アスタナで行われる2023年アジア選手権に出場する女子チームが4月6日、羽田空港から出発した。女子は11・12日に行われる。

 昨年は7階級で優勝。50kg級の吉元玲美那(KeePer技研)、53kg級の藤波朱理(日体大)、62kg級の尾﨑野乃香(慶大)が昨年に続く優勝を、57kg級の南條早映(東新住建)が2017年以来の優勝を目指す(前回は55kg級)。

 今年は、コロナのため開催地国からビザが発給されなかったり、自主的に出場しなかったりで3年間、欠場していた中国が参加。昨年までとは違う闘いが展開されそう。

▲カザフスタンへ向かった女子チーム

 金浜良コーチ(サントリービバレッジソリューション)は「全員が一番手、というメンバーではありませんが、今の日本の力は二番手選手であっても勝てると思っています。全階級で優勝、または優勝に近い成績を残したいと思います」ときっぱり。中国については、昨年の世界選手権(セルビア)のあと、今年2月のザグレブ・オープン(クロアチア)でも見ているが、「昔のようなダントツの強さは感じない。接戦になる階級はあると思うが…」と話し、以前ほどの強さはないと見ている。それでも、「油断することなく頑張らせます」と言う。

 昨年は若い世代でインドの台頭が目覚ましく、その強さがシニアに及んでいることも予想される。「モンゴルもいい選手が出てきている」と見ており、世界選手権へ向けての情報収集も怠りなくやりたいという気持ちを話した。

 チーム最年長、59kg級の坂野結衣主将(警視庁)は「世界チャンピオンがいたり、世界で活躍している選手が多いチーム。私が引っ張ることは何もありません。むしろ、ワールドカップ(昨年12月)でもクロアチア(今年2月)でも、私が若い選手に引っ張られて、それで頑張れているので、ありがたいチームです」と言う。

 自身は、カデット(現U17)で1回、ジュニア(現U20)で2回、アジア選手権を制しており、縁起のいい大会。それを言われると、「シニアは初めての出場ですから…」と、“別物”という認識。エントリーを見て、インド、中国、モンゴルあたりがマークする国で、「どんな選手と闘っても、優勝を目指して頑張りたい」と気合を込めた。

▲全日本チームの遠征で、3大会連続で主将を務める62kg級の坂野結衣(右=警視庁)と、大阪・吹田市民教室時代の後輩でもある57kg級の南條早映(東新住建)

 53kg級に出場する藤波朱理(日体大)は、3ヶ月連続の国際大会(2月=サブレブ・オープン、3月=ダン・コロフ-ニコラ・ペトロフ国際大会55kg級)。上り調子の選手にとってはハードスケジュールでも何でもない。「(試合ができることは)幸せなことだと思っています。現地で3日間、調整の日があるので、しっかり準備して臨みたい」と、ベストコンディションをつくることが今の目標。

 出場が予定される外国選手では、2021年東京オリンピック3位のボロルツヤ・バトオチル(モンゴル)がやや抜けていそうな選手だが、「ザグレブ・オープン」の決勝で快勝した相手。負ける要素は感じられないが、「対策してくると思います」と気をゆるめない。意外なことに、中国選手との対戦は一度もない。強豪選手を多く輩出してきた国だけに、「やってみたいです」と話し、未知との闘いにも気持ちを奮い立たせた。

 周囲の注目は連勝記録。今回、3勝すれば吉田沙保里さんが記録した「119連勝」に並ぶ。しかし、いつも通り、「連勝は気にしていません。アジア選手権で優勝、が目標です」と話した。

 女子チームは下記の通り。男子グレコローマン・チームは4日に出発済み。7日に男子フリースタイル・チームが出発する。


2023年アジア選手権・女子代表チーム

▼50kg級 吉元玲美那(KeePer技研)
▼53kg級 藤波朱理(日体大)
▼55kg級 片岡梨乃(早大)
▼57kg級 南條早映(東新住建)
▼59kg級 坂野結衣(警視庁)
▼62kg級 尾﨑野乃香(慶大)
▼65kg級 吉武まひろ(日体大)
▼68kg級 石井亜海(育英大)
▼72kg級 新倉すみれ(神奈川大)
▼76kg級 長島水城(大東大)

◎日本選手団役員

【強化委員長】赤石光生(日本オリンピック委員会)、【強化副委員長】豊田雅俊(警視庁)

【男子グレコローマン・コーチ】笹本睦(日本オリンピック委員会)、鶴巻宰(自衛隊)、【女子コーチ】金浜良(サントリービバレッジソリューション)、藤波俊一(日体大コーチ)、【男子フリースタイル・コーチ】湯元進一(自衛隊)、米満達弘(自衛隊)

【トレーナー】野呂賢二(日本スポーツ振興センター)、秋山未来(日本スポーツ振興センター)、【栄養】野﨑久美(日本スポーツ振興センター)

【帯同審判】沖山功(香川・香川中部養護学校教)、増田莊史(香川・多度津高教)、土居克也(愛媛・今治工高教)







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