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2023.04.15

2023年アジア選手権(カザフスタン)出場の女子チームが帰国

 

 カザフスタン・アスタナでの2023年アジア選手権に出場した女子チームが4月14日、羽田空港に帰国した。

 50kg級の吉元玲美那(KeePer技研)と53kg級の藤波朱理(日体大)が2年連続優勝、57kg級の南條早映(東新住建)が6年ぶり2度目の優勝、59kg級の坂野結衣(警視庁)と68kg級の石井亜海(育英大)が初優勝をそれぞれ達成し、2選手が銀メダル、2選手が銅メダルを取り、出場した大会としては4大会連続で国別対抗得点優勝を果たした(2021年はコロナのため不参加)。

 藤波が国内外通算119連勝を達成し、吉田沙保里さんが約6年かけてマークした記録に並んだことで、羽田空港にはテレビ局を含めて多くのメディアが集まり、記録についての質問が出た。藤波は「メディアに取り上げられることはうれしいのですが、過去のことにすぎない、という気持ちを持っています」と、いつも通りの答え。「これから勝たないと意味がありません。オリンピックで優勝してこそ(価値がある)、だと思います」と、パリ・オリンピックを見すえていることを強調した。

 試合では、得意技を駆使して闘うより、レスリングの幅を広げるために練習してきた闘い方を試したという。「タックル以外もできるんだぞ、と世界にアピールするつもりでした。腕取りからの攻めがある、と思わせれば、タックルがさらに効いてくると思います」と話し、そのもくろみは成功したようだ。

 練習と試合では、体重調整や気持ちの問題もあって、違う感覚だと言う。「実戦で自分の試したいことを試すことができて、次につながる試合ができてよかったです。6月(明治杯全日本選抜選手権)に最高のパフォーマンスを出したい」と総括した。

 昨年のこの大会と世界選手権を制した62kg級の尾﨑野乃香(慶大)は、準決勝で2019・21年世界チャンピオンのアイスルー・チニベコワ(キルギス)に敗れて銅メダルに終わった。「悲しんでいる時間はない。前を向いてやるだけです。自分が攻めて取られてしまった。攻めたのはよかったけれど、(返されないように)自分の技術を高めなければならない。こ大会に出たことをプラスに考えたい。切り替えて頑張ります」と気を引き締めた。

▲優勝選手。左から吉元玲美那、藤波朱理、南條早映、坂野結衣、石井亜海


 ■50kg級優勝・吉元玲美那(KeePer技研)「連覇できてホッとしています。中国との試合で、去年12月の全日本選手権で須﨑(優衣)さんに返されたときと同じパターンで返されてしまい、まだ練習が足りないと思いました。明治杯の2ヶ月前に経験できたのはよかったです。この経験を生かし、しっかり修正したい。タックルに入って100パーセント取れることを目指して頑張りたい。(4月1日に入社したばかりの)会社のためにも頑張りたい」

 ■57kg級優勝・南條早映(東新住建)「今年は明治杯が重要な試合。その明治杯に向けてのステップの大会で、練習の成果を試し、前回の試合の反省の克服が目的でした。練習してきたことを発揮できた部分もありましたが、それ以上に新たな課題が多く見つかりました。実戦を積むことで課題が見つかるので、出場してよかったと思います。今回の相手はあまり高いレベルではなかったと思います。明治杯で勝つには、課題を克服しないとならないと思っています」

 ■59kg級優勝・坂野結衣(警視庁)「アジア選手権出場の機会をいただいてから、絶対に優勝する、という気持ちでした。いつも応援してくれる所属の人たちや、練習拠点にしている安部学院高校の方々にこたえられてよかったです。私は大阪の吹田市民教室でレスリングを始め、今はあるのは押立先生(𠮷男=故人)のおかげです。押立先生にも感謝の気持ちでいっぱいです。ノルディック方式は次々と試合があって大変でしたけど、相手も大変なわけで自信を持って闘いました。明治杯に出場する階級は、これから監督やコーチと話し合って決めたいと思います」

 ■68kg級優勝・石井亜海(育英大)「天皇杯(全日本選手権)を終えて4ヶ月。そのときは点を取り急いでいたところがありました。修正できていて、技術的に成長があったかな、とは思います。勇気を持ってタックルに入れたと思います。(準決勝で2021年世界チャンピオンを破ったが)成績がばらついているし、動画を見てもそんな強い選手ではないと思いますので…。(去年の世界チャンピン=米国のタミラ・メンサ・ストック=が一番強い?との問いに)そうですね。明治杯まで、あと2ヶ月、死ぬ気で頑張って勝ちます」







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