国際大学スポーツ連盟（FISU）の「世界大学選手権」が復活へ

　国際大学スポーツ連盟（FISU）は、従来の世界大学選手権を、2022年から格闘競技（6競技）を集めた「FISUワールドカップ・コンバットスポーツ」として実施することとし、同年はトルコ・サムスンで開催したが、1回限りで終わり、世界大学選手権に戻すことをホームページで明らかにした。

　総合大会的な規模で開催することで学生スポーツを盛り上げる目的での改編。2022・24・26年大会はいずれもロシア・エカテリンブルグで予定されていた。ロシアのウクライナ侵攻に関し、国際オリンピック委員会（IOC）がロシアとベラルーシを国際舞台から締め出したことでFISUもこれに従い、2022年大会は急きょトルコが引き受けた。

　しかし、2024・26年大会は各競技とも世界大学選手権に戻すことになった。引き受け国がなかったことが推定されるが、理由は明らかにされていない。2024年のレスリングの開催地は未定。

　日本は、2022年の「FISUワールドカップ・コンバットスポーツ」には、コロナ禍が収束していないこともあって不出場だったが、世界大学選手権には基本的に出場しており（治安上の理由で不参加の年あり）、2008年ギリシャ大会では米満達弘（現自衛隊コーチ）が優勝。4年後のロンドン・オリンピック金メダルの足掛かりをつくっている。

　女子でも吉田沙保里が2002年カナダ大会で勝っており、学生の総合大会ユニバーシアードでは伊調馨、登坂絵莉、土性沙羅のオリンピック金メダリストが優勝に名を連ねている。