トルコ・イスタンブールで行われたU17世界選手権の男子フリースタイル・チームが8月8日、羽田空港に帰国した。2階級で優勝し、1階級で銀メダル獲得。国別対抗得点は大会史上最高となる3位の成績だった。
長尾武沙士監督(大阪・興國高教)は、2階級制覇の好成績に「素直にうれしく思います。各所属の指導者の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。日本で応援してくださった皆さまにも、感謝の気持ちを伝えたいです」と話した。
強豪のイラン、AIN(ロシア、ベラルーシ)、躍進が著しいインドなども撃破しての結果に、「日本のレスリングが世界で通用することが証明できました」と話し、メダル獲得の3選手以外も、大差で負けるのではなく相手選手を追い詰めており、「勝ってもおかしくない内容もあった」と評価。
チームが一丸となったとこも勝因と分析する。「調整練習から試合直前まで全員で励まし合い、勝った選手には大きな賞賛を、負けてしまった選手とは悔しい気持ちを分け合って、『次につなげよう!』と励ましていた」そうで、「アットホームなチームと共に行動出来たことに感動しています」と振り返った。
今後も世界チャンピオンの量産を願い、「いつの日か、国別対抗得点での優勝を達成してくれることを願います。この願いは必ずかなうと信じています! 強い日本がここにあります!」と話した。
長尾勇気コーチ(宮崎・都城西高教)「国別対抗得点で世界3位を取れたのは、素直にうれしいです。インターハイの激戦から間もない選手もたくさんいる中、みんな世界の強豪国と闘ってくれました。本当にいいチームで、大会が終わって解散するのが寂しい気持ちです」と、一致団結して闘った選手との別れを惜しむ。
一方で、「この結果におごることなく、また腐ることなく、今後とも頑張ってほしいと思います。それが、国別対抗得点で優勝することにつながっていくと思います」と話す。
両氏とも、チームを支えてくれた吉岡団長、矢野雄一郎ドクター(とちぎメディカルセンター)、米村仁洋トレーナー(NTT東日本関東病院)、頑張ってくれた選手に深い感謝の気持ちを表した。