世界レスリング連盟(UWW)は8月24日、インド・レスリング連盟(WFI)が期限内に会長選挙を実施しなかったことを受け、同国連盟を暫定的に資格停止処分にしたことをホームページで発表した。
選手とそのサポート要員(コーチ、ドクター、マッサージ師など)は、UWW の旗の下のもとで、UWW が認可するすべてのイベントに参加することが認められるが、インドのユニフォームを着用したり、国旗を掲げることはできない。連盟の他のすべてのメンバー(理事、その他の役職者など)は、UWWのイベントに参加することはできない。
インドでは、連盟のブリジ・ブシャン・シャラン・シン元会長が選手へのセクハラ容疑で起訴されたことを受け、特別委員会がWFIを監督しているが、選挙が実施されないまま時間がすぎる事態へ。UWWは7月3日、選挙が予定通りに実施されない場合にはWFIを停止する可能性があると警告していた。
現在も選挙実施のめどが立たず、先の見えない状況が6ヶ月以上続いていることで、暫定的な出場停止処分を科す十分な根拠があるとの判断を下したと報じている。
なお、オリンピック専門サイト「Inside the Games」は、9月23日に中国・杭州で開幕するアジア競技大会(レスリングは10月4~7日)は、WFIではなくインド・オリンピック委員会(IOA)のエントリーであるため、インド国旗のもとで参加できる、と報じている。