世界レスリング連盟(UWW)は、今年のU23世界選手権の開催地をフィンランド・タンペレからアルバニアの首都ティラナに変更することを、大会カレンダーで発表した。
UWWは、8月9日に全NF(各国レスリング協会)に「フィンランド当局が、すべてのアスリートと代表団にフィンランド入国の許可が保証されないと、UWWは判断した」と通達していた。「ロシアとベラルーシの選手が入国できない」という理由と思われるが、具体的な国名は記載されていない。
8月中旬にポーランドで予定されていたU20世界選手権も、同様の理由でヨルダンに変更されていた。
開催期間は、当初の予定通り10月23日(月)~29日(日)で、男子フリースタイル、女子、男子グレコローマンの順で行われる。
アルバニアは、ギリシャの北方にあり、四国の約1.5倍の面積。人口は約284万人で、首都ティラナは約61万人。人口の約6割がイスラム教徒。昨年のシニア世界選手権で、男子フリースタイル57kg級のゼリムハン・アバカロフが同国初の世界王者に輝いたが、ロシアからの国籍変更選手。強豪と呼ばれる“生え抜き選手”は生まれていない。女子では、最近、やっと世界選手権に出場する選手が出た状況。
今年6月にはU17欧州選手権を開催しているが、いろんな世代を通じて世界選手権の開催は初めて。