【ベオグラード(セルビア)】2023年世界選手権第3日は9月19日、当地で新たに男子フリースタイル2階級と女子2階級がスタート。オリンピック階級の男子2階級は、65kg級の乙黒拓斗(自衛隊)が敗者復活戦に回ることになり、パリ・オリンピック出場枠獲得に望みをつないだが、97kg級の石黒峻士(新日本プロレス職)は3回戦で敗れて上位進出ならず、出場枠獲得は来春へ持ち越しとなった。
女子は、55kg級の奥野春菜(自衛隊)が決勝進出を果たした一方、59kg級の南條早映(東新住建)は準々決勝で敗れ、敗者復活戦に回れなかった。
乙黒は1、2回戦を勝ったあと、3回戦で昨年3位、東京オリンピックで勝っているイスマイル・ムスカエフ(ハンガリー=元ロシア)と対戦。4点タックルを受けてそのままフォールを奪われて黒星を喫した。レフェリーがマットをたたくより先にチェアマンがフォールを指示するというあまり見かけない展開だったが、勝敗は覆らなかった。ムスカエフが決勝へ進んだことで、敗者復活戦の道がつながった。
石黒は初戦の2回戦で欧州選手権5位のウクライナ選手を破ったが、3回戦で昨年3位のモジタバ・ゴイエイジ(イラン)に黒星。ゴイエイジが決勝に進めず、敗者復活戦の道が閉ざされた。
奥野は1回戦でAIN(中立=ベラルーシ)、2回戦でアジア選手権2位のモンゴル選手を破り、3回戦で昨年3位のカナダ選手を撃破。準決勝で昨年5位のマリアナ・ドラグタン(モルドバ)を破って決勝進出を決めた。2019年に世界一になったジャッカラ・ウィンチェスター(米国)と対戦する。
南條は初戦の2回戦で昨年3位のポーランド選手を破ったあと、65kg級でパンアメリカン・チャンピオンになったことのあるジェニファー・ページ(米国)に敗れ、敗者復活戦へ回れなかった。
各選手の成績は下記の通り。
【65kg級】乙黒拓斗(自衛隊) 45選手出場《トーナメント表》
敗復戦 Adil Ospanov(カザフスタン)=20日に実施
3回戦 ●[フォール、3:42=1-6]Ismail Musukaev(ハンガリー)
2回戦 ○[テクニカルスペリオリティ、2:14=10-0]Erik Arushanian(ウクライナ
1回戦 ○[9-2]Islam Dudaev(アルバニア)
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【97kg級】石黒峻士(新日本プロレス職) 35選手出場《トーナメント表》
3回戦 ●[テクニカルスペリオリティ、4:17=1-11]Mojtaba Goleij(イラン)
2回戦 ○[6-3]Murazi Mchedlidze(ウクライナ)
1回戦 BYE
※敗者復活戦へ回れず
【55kg級】奥野春菜(自衛隊) 19選手出場《トーナメント表》
決 勝 Jacarra Gwenisha Winchester(米国)=18日に実施
準決勝 ○[6-0]Mariana Dragutan(モルドバ)
準々決勝 ○[5-2]Karla Lorena Godinez Gonzalez(カナダ)
2回戦 ○[9-2]Otgontuya Chinbold(モンゴル)
1回戦 ○[8-2]Aryna Martynava(AIN=ベラルーシ)
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【59kg級】南條早映(東新住建) 22選手出場《トーナメント表》
準々決勝 ●[4-6]Jennifer Page Rogers(米国)
2回戦 ○[4-0]Jowita Maria Wrzesien(ポーランド)
1回戦 BYE
※敗者復活戦へ回れず