世界レスリング連盟(UWW)は11月13日、来春に行われるパリ・オリンピックの大陸予選と世界予選の試合方式やシード選手数を発表。大陸予選は敗者復活戦は行わず、両大会とも決勝は行わないことになった。
大陸予選は、各階級とも上位2選手に出場資格が与えられる。そのため準決勝までを実施し、その勝者に出場枠が与えられる。決勝は実施せず、敗者復活戦も3位決定戦も行わず、単純トーナメント制で実施。第1セッションで準々決勝までを行い、第2セッションで準決勝が行われる。
世界予選は、各階級とも上位3選手に出場枠が与えられる。大陸予選と同じく決勝は実施せず、準決勝に勝った選手が出場枠を獲得。2日間日程で、ここまでを初日に行い、2日目に敗者復活戦と3位決定戦、3位の選手同士による最後の1枠を争う特別試合が実施される。
いわゆる“消化試合”がなくなったわけで、UWWは「選手の健康状態を考慮し、高いレベルの試合を求めての決定」としている。
規定ではノルディック方式で実施される出場選手が7人以下の場合(6・7選手の場合は予選リーグと決勝トーナメント、5選手以下の場合は総当たりリーグ戦)については、発表されていない。
両大会とも4選手がシード選手になるというが、シード順の規定についても未発表。2021年東京オリンピック予選のときは、2019年世界選手権と2020年1月のランキング大会、大陸予選の前に実施される大陸選手権のポイントにより、上位2選手にシード権を与えて実施されており、同様の規定になるものと思われる。
パンアメリカン予選:メキシコ・アカプルコ(2月28~3月1日)
アフリカ・オセアニア予選:エジプト・カイロ(3月22~24日)
欧州予選:アゼルバイジャン・バクー(4月4~7日)
アジア予選:キルギス・ビシュケク(4月19~21日)
世界最終予選:トルコ・イスタンブール(5月9~12日)