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【2023年世界選手権・展望(13)】ジャッカラ・ウィンチェスター(米国)と奥野春菜(自衛隊)の争いか…女子55kg級

 

(2023年9月16~24日、セルビア・ベオグラード)


 この階級で2017年に世界チャンピオンになっている奥野春菜(自衛隊)と2019年大会を制したジャッカラ・ウィンチェスター(米国)が優勝を争うか。

 奥野は53kg級でのパリ・オリンピック出場を目指していたので、2018年以降、55kg級では闘っていない。ウィンチェスターは東京オリンピック(53kg級5位)のあと55kg級で闘っており、今年はエジプトとハンガリーの国際大会を制している。最近の55kg級での闘いでは、ウィンチェスターに分があありそうだが、奥野がハイレベルな国内53kg級で鍛えた実力を発揮するか。

▲2019年以来の世界チャンピオンを目指すジャッカラ・ウィンチェスター(米国)=2019年世界選手権

 第1シードは昨年3位のカーラ・ゴディネス(カナダ)。7月の「ポーランド女子オープン」で優勝するなど勢いをつけている。

 第4シードは昨年5位のマリアナ・ドラグタン(モルドバ)が入っているが、2月の「ザグレブ・オープン」(クロアチア)で清岡もえが快勝している。むしろ、欧州選手権2位のエリカ・ボグナー(ハンガリー)、今年のU20世界選手権で国際大会のブランクがあったにもかかわらず優勝したアリナ・マルティノワ(AIN=ベラルーシ)あたりの方が強敵ではないか。


シード選手(8月現在=最終エントリーで変わる場合があります)

No.1 – Karla GODINEZ(カナダ)=2022年世界選手権3位
No.2 – Jacarra WINCHESTER(米国)
No.3 – Marina SEDNEVA(カザフスタン)=2023年アジア選手権3位
No.4 – Mariana DRAGUTAN(モルドバ)
No.5 – Erika BOGNAR(ハンガリー)=2023年欧州選手権2位
No.6 – Shokhida AKHMEDOVA(ウズベキスタン)
No.7 – Mariia VYNNYK(ウクライナ)
No.8 – Otgontuya CHINBOLD(モンゴル)=2023年アジア選手権2位


エントリー選手(8月現在=最終エントリーで変わる場合があります)

奥野春菜(日本)
Aryna MARTYNAVA (AIN)
Karla GODINEZ (CAN)
Min ZHANG (CHN)
Tetiana PROFATILOVA (FRA)
Anastasia BLAYVAS (GER)
Erika BOGNAR (HUN)
Marina SEDNEVA (KAZ)
Emily WANYAMA (KEN)
Laura STANELYTE (LTU)
Mariana DRAGUTAN (MDA)
Otgontuya CHINBOLD (MGL)
Katarzyna KRAWCZYK (POL)
Melda DERNEKCI (TUR)
Mariia VYNNYK (UKR)
Jacarra WINCHESTER (USA)
Neha SHARMA (UWW)
Shokhida AKHMEDOVA (UZB)

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