(2023年9月16~24日、セルビア・ベオグラード)
第1シードは昨年5位のゾウ・ワンハオ(中国)。今年4月のアジア選手権でも5位の選手。ランキング大会3大会に出場したことによってポイントを加算しての1位であり、優勝候補とは言い難い実績。
最も警戒すべき選手は、昨年優勝で第2シードのゼリムハン・アバカロフ(アルバニア=元ロシア)だろう。今年の欧州選手権は61kg級で2位に入っており、他に2つの国際大会も61kg級に出て優勝している。体重調整がうまくいけば、間違いなく上位に食い込める選手。
61kg級での実績では、昨年のアジア選手権と世界選手権で優勝した樋口黎(ミキハウス)の方が上。2021年4月の東京オリンピック・アジア予選は計量失格しているので、57kg級での国際大会は2016年リオデジャネイロ・オリンピック以来、闘っていない。そのあたりを、どう克服するか。
昨年61kg級3位のアルセン・ハルチュニャン(アルメニア)は、今年6月のアルメニアでの国際大会で2021年東京オリンピック以来の57kg級での試合に挑み、優勝している。この経験を生かせるか。
ノーシードとなるが、2019年世界選手権と2021年東京オリンピックを制したザウール・ウグエフ(AIN=ロシア)が、東京以来の闘いに挑む。国際大会の間隔が空いているが、ロシアの予選を勝ち抜いた実力は、世界一になるに十分なものだろう。
昨年3位で第3シードのザナバザル・ザムダムブド(モンゴル)、同じく3位のステバン・ミチッチ(セルビア)、今年の欧州選手権優勝のアリアッバス・ルザザデ(アゼルバイジャン)、米国リーハイ大の選手として全米学生王者になったことのある第4シードのダリアン・クルーズ(プエルトリコ)、昨年のU23世界王者で今年のシニア・アジア王者のアマン(インド)らが、メダル争いにからむ実力がありそう。
No.1 – Wanhao ZOU(中国)
No.2 – Zelimkhan ABAKAROV(アルバニア)=2022年世界選手権優勝
No.3 – Zanabazar ZANDANBUD(モンゴル)=2022年世界選手権3位
No.4 – Darian CRUZ(プエルトリコ)
No.5 – Almaz SMANBEKOV(キルギス)=2023年アジア選手権2位
No.6 – Stevan Andria MICIC(セルビア)=2022年世界選手権3位
No.7 – Aliabbas RZAZADE(アゼルバイジャン)=2023年欧州選手権優勝
No.8 – Beka BUJIASHVILI(ジョージア)
樋口黎(ミキハウス)
Dzmitry SHAMELA (AIN)
Zelimkhan ABAKAROV (ALB)
Bofenda KALUWEKO (ANG)
Arsen HARUTYUNYAN (ARM)
Aliabbas RZAZADE (AZE)
Georgi VANGELOV (BUL)
Darthe CAPELLAN (CAN)
Wanhao ZOU (CHN)
Gamal MOHAMED (EGY)
Levan METREVELI (ESP)
Diamantino IUNA FAFE (GBS)
Roberti DINGASHVILI (GEO)
Niklas STECHELE (GER)
Milad VALIZADEH (IRI)
Simone PIRODDU (ITA)
Meirambek KARTBAY (KAZ)
Almaz SMANBEKOV (KGZ)
Gukhyeon KIM (KOR)
Ben TARIK (MAR)
Igor CHICHIOI (MDA)
Zanabazar ZANDANBUD (MGL)
Vladimir EGOROV (MKD)
Muhammad BILAL (PAK)
Darian CRUZ (PUR)
Razvan KOVACS (ROU)
Gayan KATHURANGANA (SRI)
Thomas EPP (SUI)
Suleyman ATLI (TUR)
Kamil KERYMOV (UKR)
Zane RICHARDS (USA)
AMAN (UWW)
Gulomjon ABDULLAEV (UZB)