【2023年世界選手権・展望（9）】2年ぶりに米国とロシアの頂上決戦が実現するか…男子フリースタイル97kg級

（2023年9月16～24日、セルビア・ベオグラード）

男子フリースタイル97kg級（9月18日開始、19日にファイナル）

　2016年リオデジャネイロ・オリンピック86kg級と2021年東京オリンピック97kg級を連覇したアブデュラシド・サデュラエフ（AIN＝ロシア）の復帰参戦が見込まれる。同選手が参加すれば、昨年優勝で第1シードのカイル・スナイダー（米国）の優勝は盤石とは言えない。両者の対決は、2017年世界選手権ではスナイダーが勝ったが、2021年東京オリンピックと同年の世界選手権ではサデュラエフの勝利。スナイダーにとって分の悪い相手だ。

▲アブデュラシド・サデュラエフ（左＝AIN）とカイル・スナイダーの米ロ決戦が再現されるか＝2021年東京オリンピック

　昨年3位のマゴメドハン・マゴメドフ（アゼルバイジャン）とギビ・マチャラシビリ（ジョージア）が、それぞれ第2シードと第3シード。今年の欧州選手権決勝での両者の対戦はマチャラシビリが4－3で勝っている。

　昨年5位で今年の欧州選手権3位のウラジスラフ・バイツァエフ（ハンガリー＝元ロシア）、アジア選手権優勝のアフメド・タジュディノフ（バーレーン＝ロシア生まれ）、アジア選手権2位のアウセイマン・ハビラ（中国）らが優勝争いに加わってくるか。

シード選手（8月現在＝最終エントリーで変わる場合があります）

No.1 – Kyle SNYDER（米国）＝2022年世界選手権優勝
No.2 – Magomedkhan MAGOMEDOV（アゼルバイジャン）＝2022年世界選手権3位／2023年欧州選手権2位
No.3 – Givi MATCHARASHVILI（ジョージア）＝2022年世界選手権3位／2023年欧州選手権優勝
No.4 – Vladislav BAJCAJEV（ハンガリー）＝2023年欧州選手権3位
No.5 – Benjamin HONIS（イタリア）
No.6 – Awusayiman HABILA（中国）＝2023年アジア選手権2位
No.7 – Erik THIELE（ドイツ）
No.8 – Akhmed TAZHUDINOV（バーレーン）＝2023年アジア選手権優勝

エントリー選手（8月現在＝最終エントリーで変わる場合があります）

石黒峻士（新日本プロレス職）
Aliaksandr HUSHTYN (AIN)
Sergey SARGSYAN (ARM)
Thomas BARNS (AUS)
Magomedkhan MAGOMEDOV (AZE)
Akhmed TAZHUDINOV (BRN)
Ahmed BATAEV (BUL)
Nishan Preet RANDHAWA (CAN)
Awusayiman HABILA (CHN)
Carlos ANGULO (COL)
Maxwell LACEY (CRC)
Mostafa ELDERS (EGY)
Givi MATCHARASHVILI (GEO)
Erik THIELE (GER)
Vlagyiszlav BAJCAJEV (HUN)
Mojtaba GOLEIJ (IRI)
Benjamin HONIS (ITA)
Alisher YERGALI (KAZ)
Jaegang KIM (KOR)
Lukas KRASAUSKAS (LTU)
Radu LEFTER (MDA)
Badamdorj BALTMUNKH (MGL)
Magomedgadji NUROV (MKD)
Zbigniew BARANOWSKI (POL)
Nicolaas DE LANGE (RSA)
Strahinja DESPIC (SRB)
Samuel SCHERRER (SUI)
Utah MANN (TGA)
Shatlyk HEMELYAYEV (TKM)
Ibrahim CIFTCI (TUR)
Murazi MCHEDLIDZE (UKR)
Kyle SNYDER (USA)
SAHIL (UWW)
Magomed IBRAGIMOV (UZB)