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2024.02.28

東日本学生リーグ戦の改革を実行! 吉本収・東日本学生連盟会長に聞く

 

 東日本学生リーグ戦が2025年に生まれ変わる。東日本学生レスリング連盟は2月24日の理事会で、2014年から続いていた現行のリーグ戦を今年の大会(6月24~26日)で終了。その順位をもって、2025年から一部リーグを16大学から12大学に削減。2ブロックの総当たりリーグ戦を行い、各ブロックの1位と2位で「ファイナルシリーズ」を実施して優勝を決める方式導入を決定した(関連記事)。

 同連盟の吉本収会長(神奈川大監督)に、リーグ改編の理由や連盟の財政などを聞いた。


――昨年2月に会長に就任して以来、最も大きな課題として1年がかりで取り組んできたリーグ戦の改編が実現しますね。

吉本 現行の方式も、いろんな面で評価は受けてきた。しかし、1度負けると優勝の可能性が低くなること(注:日体大が途中で1敗しながら最後は優勝したケースもあった=2019年大会)に変化を求める声が多かった。勝つチームは、どんな方式でも勝つとは思うが、スタートしてから10年が経ち、このあたりで方式を変え、新鮮な方式を採用してもいいと思った。1年がかりで意見を集め、今回、改編が正式に決まった。

▲東日本学生界の最大イベント、東日本学生リーグ戦。2025年から新方式での実施が決まった

――試合方式とともに、一部リーグのチーム数の削減は大きな決断だと思う。これまで、増えることはあっても、減ることはなかった。

吉本 これまでなら一部リーグに残れる4大学が、翌年は二部リーグとなる。正直なところ、反発があることを予想し、覚悟はしていました。しかし、反対意見はひとつもなかったんです。理由は分かりません。いろんなことを変える時期ということを、どの大学も感じていたのではないでしょうか。

――前年1位のチームと16位のチームの闘いを見ると、だれもが是正の必要がある、と思ったのではないでしょうか。

吉本 はっきりした理由は分かりません。そうした理由はあるかもしれません。

――リーグ戦の健全化ですよね。

吉本 (微笑)

リーグ戦で2敗を喫しても優勝の可能性が残る新方式

――新方式は、各ブロックの1位と2位のチームによって「ファイナルステージ」を実施し、トーナメントで優勝を決めることになった。これまでにない方式ですね。

吉本 これまでの方式では、初日の予選リーグで1敗して1位を逃すと、優勝の望みがなくなっていた。その是正を求める声はあった。リーグ戦の初戦で1敗しても、その後を頑張れば優勝の道がつながる方式を採用した。

――リーグ戦を5戦全勝で終えても、「ファイナルシリーズ」の準決勝と3位決定戦で負けて4位、というケースも出てくる。逆に、リーグ戦で2敗しても内容差で2位となり、「ファイナルシリーズ」を勝ち抜いて優勝、という場合もある。

吉本 ありえますね。これも、反対意見はありませんでした。

▲歴史に残る大改革を実行した東日本学生連盟の吉本収会長

――リーグ戦で5試合を闘い、2位以内になって「ファイナルシリーズ」に進出すれば、さらに2試合闘うので、1チーム最大7試合となる(注=各3位以下は順位決定戦の1試合のみなので6試合)。日程はどうなりますか?

吉本 計算すると、全体の試合数は今とほとんど変わらないんです。3日間日程でできます。初日と2日目にリーグ戦をやり、最終日に「ファイナルシリーズ」と順位決定戦をやる予定です。

――今年6月の現行方式最後の大会では、予選リーグで最下位となり、一部の13~16位リーグに回った時点で来季の二部降格が決まる。一方、二部リーグで優勝しても一部リーグ昇格の可能性がない。選手のモチベーションが上がらない可能性が出てくる。

吉本 想定していたことです。しかし、一部16大学、二部8大学(実質は5~6大学)というアンバランスを是正しなければならず、どこかで線引きが必要。どんな状況になっても、目標をもって闘ってほしいと思います。

――実施階級はこれまで通りになりました。オリンピック階級の97kg級がないのはおかしい、という声があったのは事実。ここを変えなかった理由は?

吉本 各大学の重量級の選手数の問題で、変えることができなかった。97kg級の選手には申し訳ないが、ここは現行通りということを理解してもらいたい。

自主財源での連盟運営を目指し、多くの人の協力を求める

――理事会では連盟の財源問題も報告された。大会ごとに協賛企業を集め、年間で94万円の協賛金が集まった。財源確保に尽力していますね。

吉本 日本協会からの補助金は(東京オリンピックのあと)下がったのが現実です。補助金だよりの連盟運営ではなく、自主財源の確立を目指したい。チームや選手からの出場料だけでは、大会運営をまかなうことはできない。このことを多くの人に理解していただきたい。大会の質を下げれば開催できるが、それはしたくなかった。正直なところ、資金集めは自信がなかった。だからと言って、やらなければ集まらない。各大学にOB・OGで会社経営している人などを当たってもらい、多くの大学の協力で集まった。各大学には「連盟の会長が企業の社長に会う必要があれば、時間を取って伺います」と伝えています。

▲ネット中継(上)のほかパンフレットなどで広告を募集、財源確保は連盟の重要課題だ

――連盟の懐(ふところ)事情は、わざわざ表に出すべきではない、という声もある。

吉本 私は出すべきだと思っています。学生に満足してもらえる大会を運営するには、連盟の財源は不足しています。いま、一口3万円で協賛企業を集めています。多くの企業に協力をお願いしたい。

――クラウドファンディングといった個人からの寄付は、いかがでしょうか? 国立博物館が財政のひっ迫を公にしてクラウドファンディングで資金集めをしたところ、9億円以上の寄付が集まった。

吉本 考えはしました。しかし、リターン(返礼)が必要な制度であり、難しいところがある。企業からの寄付が頭打ちになったら、クラウドファンディングではなく、個人に単純な寄付をお願いすることもありえるかもしれない。充実した組織にするためには財源が必要。多くの人にご理解とご協力をお願いしたい。







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