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2024.04.12

4.11~16アジア選手権(キルギス)出場の男子グレコローマン・チームが出発

 

 4月11日からキルギス・ビシュケクで行われる2024年アジア選手権に出場する男子グレコローマン・チームが4月11日、成田空港から出発した。同スタイルは15・16日に行われ、パリ・オリンピックの代表内定選手では77kg級の日下尚(三恵海運)が出場。82kg級に出場する吉田泰造(香川・高松北高)は、男子では1989年の石嶋勇次(フリースタイル52kg級=茨城・霞ヶ浦高)以来の高校生としての出場。グレコローマンでは初となる。

▲キルギスへ向かった男子グレコローマン・チーム

 鶴巻宰コーチ(自衛隊)は「若手からベテランまでそろっているチーム。選手ごとに目指す意味合いが違うと思う。ベテランは自分のレスリングをしっかりしてほしいし、若手は次につながる試合をし、課題を見つける内容を望みたい」と話す。

 地元のキルギスから2人の世界王者(60kg級=ジョラマン・シャルシェンベコフ、77kg級=アクジョル・マフムドフ)が出場するので、オリンピックへ向けての重要な研究の場ともなる。マフムドフは日下との対戦もありえる。「(日下は)思い切ってやってほしい」と望み、シャルシェンベコフに対しては、「稲葉がどこまで闘えるか、楽しみでもあります」と期待した。

世界王者へのリベンジ戦が実現するか…オリンピック代表内定・日下尚(三恵海運)

 男子のオリンピック出場予定選手として唯一出場する日下にとっては、昨年の世界選手権で敗れたマフムドフへのリベンジの機会となる。世界王者の出場は予想はしていたし、エントリーが分かった段階でリベンジへの気持ちはあったが、出発にあたって、気持ちがさらに高まったもよう。「わくわくしているというか、早く闘いたいです」と話した。

 同国は、あらゆる競技を通じてオリンピック・チャンピオンは誕生していないので、同選手への期待は高く、声援も大きくなることが予想される。日下は「超ヒール(悪役)になって闘ってきますよ」と気を引き締める。

 先週の欧州予選で、2022年世界選手権で82kg級を制したブルハン・アクブダク(トルコ)がパリ・オリンピックのこの階級の出場権を獲得した。アクブダクと、もう一人の出場枠獲得選手のジョンニ・サルキネン(フィンランド)も、ともに日下が1月の「ザグレブ・オープン」(クロアチア)で破った相手。「だれが出てきても勝つだけですけど、勝っている選手が出てくるのは、悪い気はしないです」と言う。気持ちの高まりをもって世界王者へのリベンジ戦に挑む。

▲オリンピックの前哨戦へ臨む日下尚(左=三恵海運)と、高校の後輩の吉田泰造(香川・高松北)

 昨年のU17世界選手権を制している吉田は、日下の母校(香川・高松北高)の後輩。U17から一気にシニアの日本代表に名を連ねたわけで、「周り(他の階級の選手)がすごい選手ばかり。圧倒されて、少し緊張しています」と言う。しかし、「1勝でも挙げて(日本の)高校生の強さを見せます」ときっぱり。

 世界レスリング連盟(UWW)のサイトにエントリー選手が掲載されても、「だれがどんな選手か、よく分かりませんので…」として、特別に研究するには至っていない。「チャレンジャーですから」と、自分の持っているものを出すだけ。帰国してすぐにU20世界選手権の国内予選となるJOCジュニアオリンピックカップがあるので、それにつなげるためにも、いい内容と結果を目指すと言う。

 日下とともに足腰の強さには定評があり、それでトップにのし上がったといえる。日下から「インタビューには、『(香川名物の)うどんのコシを出す』って答えるんだ」とのアドバイスを受け、苦笑いしながら「はい」-。取材対応も指導してくれる親切な先輩とともに、“うどんパワー”をキルギスで爆発させる!


大会スケジュール=試合開始は日本時間午後2時または2時半、ファイナルは午後9時

4月11日(木)男子フリースタイル57・65・70・79・97kg級
   12日(金)男子フリースタイル61・74・86・92・125kg級
   13日(土)女子50・55・59・68・76kg級
   14日(日)女子53・57・62・65・72kg級
   15日(月)男子グレコローマン55・63・77・87・130kg級
   16日(火)男子グレコローマン60・67・72・82・97kg級


日本選手団・役員

【チームリーダー】赤石光生(日本オリンピック委員会)、【コーチ】豊田雅俊(警視庁)

【男子フリースタイル・コーチ】湯元健一(日体大教)、米満達弘(自衛隊)
【女子コーチ】金浜良(サントリー)、志土地翔大(ジェイテクト)
【男子グレコローマン・コーチ】馬渕賢司(恵峰学園)、鶴巻宰(自衛隊)

【ドクター】田中哲平(JCHO東京山手メディカルセンター)、【トレーナー】野呂賢二(JSC業務委託)、秋山未来(JSC業務委託)

【帯同審判】沖山功(香川・中部支援学教)、古里愛里(茨城・東洋大附牛久中高教)


男子グレコローマン日本代表選手

▼55kg級 岡本景虎(専大クラブ)
▼60kg級 稲葉海人(滋賀県スポーツ協会)
▼63kg級 鈴木絢大(レスターホールディングス)
▼67kg級 矢部晴翔(自衛隊)
▼72kg級 原田真吾(ソネット)
▼77kg級 日下 尚(三恵海運)
▼82kg級 吉田泰造(香川・高松北高)
▼87kg級 角 雅人(自衛隊)
▼97kg級 天野雅之(中大職)
▼130kg級 小林奎太(長野・小諸商高教)







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