【ビシュケク(キルギス)、撮影=保高幸子】2024年アジア選手権は4月11日、キルギス・ビシュケクで開幕。男子フリースタイル5階級の1回戦から決勝までが行われ、57kg級の弓矢健人(日体大)が優勝、70kg級の青柳善の輔(クリナップ)が銀メダル、65kg級の小野正之助(山梨学院大)が銅メダルを獲得した。
弓矢は中国と韓国の選手を破ったあと、準決勝で昨年の世界選手権5位のメイランベク・カルトバイ(カザフスタン)を4-2で撃破。決勝で昨年のU20アジア選手権優勝のウディト(インド)と対戦し、4-4の相手有利のスコアから終了1秒前に場外ポイントを取って逆転。優勝を引き寄せた。国際大会でのメダルは、2018年アジア・カデット(現U17)選手権銅メダル以来で、優勝は初。
青柳は2回戦でウズベキスタン選手、準決勝でインドの選手を連破。決勝で昨年の世界選手権2位のアミール・ヤズダニチャラティ(イラン)に一時は4-1などとリードしたが、終盤に追いつかれて逆転を許し、最後は9-13で敗れた。昨年の銅メダルに続いて、2年連続でメダルを手にした。
小野は1回戦で昨年のアジア大会優勝のツルガ・ツムルオチル(モンゴル)にフォール負け。しかし敗者復活戦で北朝鮮選手を破り、3位決定戦で2021年世界選手権5位のロヒト(インド)を5-3で破った。61kg級では3月の「ヤシャ・ドク&ベービ・エムレ国際大会」(トルコ)で優勝しているが、65kg級の国際大会には初出場でメダルを獲得した。
97kg級の伊藤飛未来(自衛隊)は1回戦で韓国の選手を破ったが、2回戦で昨年の世界&アジア大会王者のアフメド・タジュディノフ(バーレーン)に黒星。3位決定戦に回ってメダルを目指したが、2年前のこの大会の覇者モハマドホセイン・モハマディアン(イラン)に敗れ、メダル獲得はならなかった。79kg級の神谷龍之介(日体大)は、2回戦と敗者復活戦で敗れ、上位入賞はならなかった。
各階級の成績は下記の通り。
※VSU=テクニカルスペリオリティ。ファイナルは午後9時から実施
【57kg級】弓矢健人(日体大) 優勝=15選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[5-4]Udit, Udit(インド)
準決勝 ○[4-2]Kartbay, Meirambek(カザフスタン)
2回戦 ○[10-1]Park, Chang-Jun(韓国)
1回戦 ○[VSU、5:52=12-2]Li, Weiyu(中国)
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【65kg級】小野正之助(山梨学院大) 3位=16選手出場《トーナメント表》
3決戦 ○[5-3]Rohit, Rohit(インド)
敗復戦 ○[VSU、3:45=10-0]Han, Hyongsong(北朝鮮)
1回戦 ●[フォール、0:31=0-4]Tumur-Ochir, Tulga(モンゴル)
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【70kg級】青柳善の輔(クリナップ) 2位=12選手出場《トーナメント表》
決 勝 ●[9-13]Yazdani Cherati, Amir Mohammad Babak(イラン)
準決勝 ○[VSU、10-0]Abhimanyou, Abhimanyou(インド)
2回戦 ○[VSU、4:15=11-0]Kuldashev, Begijon(ウズベキスタン)
1回戦 BYE
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【79kg級】神谷龍之介(日体大) 7位=14選手出場《トーナメント表》
敗復戦 ●[2-6]Omurzhanov, Azamat(カザフスタン)
2回戦 ●[3-5]Enkhbayar, Byambadorj(モンゴル)
1回戦 ○[3-0]Singh, Parvinder(インド)
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【97kg級】伊藤飛未来(自衛隊) 5位=11選手出場《トーナメント表》
3決戦 ●[0-7]Mohammadian, Mohammadhossein(イラン)
2回戦 ●[VSU、3:25=0-10]Tazhudinov, Akhmed(バーレーン)
1回戦 ○[2-1]Park, Jeong-Woo(韓国)