(2024年4月12日、キルギス・ビシュケク / 撮影=保高幸子)
■74kg級優勝・髙橋海大(日体大=決勝の終了間際に逆転勝ちして優勝)「うれしいです。決勝は、相手が守りを固めていて、攻めることができなかった。相手の嫌がる崩しを徹底的にやって、最後のタックルは相手が逃げたところを狙いました。タックルがなかなか決まらず、焦りもありました。湯元コーチから『相手は遠い距離で守っているので、詰めていけ』とアドバイスを受けました。(ウィニングランのあとの日体大独特の応援スタイルのエッサッサ=下写真)日体大は強いぞ、というところを見せるためです。弓矢健人が先に優勝して焦ったんですけど。
約1年前にひざのけがで手術し、パリ・オリンピックという大きな目標の予選にも参加できなかったわけです。けがを乗り越えての今の競技人生、タックルで攻めて突っ走っていきたい。成績は追い求めますけど、どんなに勝っても謙虚で礼儀正しく、周囲から尊敬される選手を目指して頑張っていきたい」
■86kg級3位・白井達也(佐賀県スポーツ協会=昨年のU23世界選手権での銀メダル獲得に続いての国際大会メダル獲得)「内容は、ちょっとふがいないところもありました。予想以上に守られたというか、こちらの動きを見てきたので、その中でポイントを取り切るのが難しかったです。相手は、引いて、引いて、最後に取るのが作戦だったみたいです。そんな選手でも、しっかり仕留めたかったです。
メダルを取れて、最低限度の成績は残せました。日本の重量級に可能性はあることを示せたと思います。2回戦の相手が去年の世界5位の選手。世界で5番目の選手のレベルが見えました。重量級はフィジカルの強さが大前提ですが、その他、びびらない勇気と、勝つための工夫が必要です。相手の懐に詰め入る技術、足の位置や運び方を研究したい」