【ビシュケク(キルギス)、撮影=保高幸子】2024年アジア選手権第3日は4月13日、キルギス・ビシュケクで女子5階級の1回戦から決勝が行われ、50kg級の須﨑優衣(キッツ)、55kg級の清岡もえ(育英大)、68kg級の尾﨑野乃香(慶大)が優勝、59kg級の金城梨紗子(サントリー)が銅メダルを獲得した。76kg級の松雪泰葉(ジェイテクト)は5位。
須﨑は初戦の2回戦から北朝鮮とベトナムの選手を破って決勝へ進出。昨年の世界選手権3位のフェン・ジキ(馮紫琪=中国)に一時は2-4とリードされたが、最後は8-4で下した。アジア選手権は2017年以来の優勝で、出場した国際大会で24大会連続優勝。外国選手との対戦成績を94戦無敗とした。
清岡はインド、中国、モンゴルの選手を連破し、決勝で北朝鮮の新鋭オ・キョンリョンと対戦。7-0で快勝した。シニアの国際大会は2023年の「ザグレブ・オープン」(クロアチア)優勝に続くタイトルを獲得した。
尾﨑は初戦の2回戦で中国選手を破ったあと、準決勝で昨年の世界選手権2位のデルゲルマン・エンフサイハン(モンゴル)にテクニカルスペリオリティ勝ち。決勝も2022年65kg級2位のラディカ(インド)を15-2のテクニカルスペリオリティで破り、68kg級で国際大会に初出場初優勝を達成した。
金城は1回戦で昨年の世界チャンピオンのザン・キ(張琪=中国)に1-1のスコアながら黒星。組み合わせの関係で3位決定戦へ進み、昨年62kg級5位のウズベキスタン選手にテクニカルスペリオリティで快勝。2021年東京オリンピックのあとの初の国際大会でメダルを手にした。
松雪は初戦の2回戦でモンゴル選手を破ったが、続く準決勝で世界ジュニア(現U20)選手権優勝の経験があるフアン・ユアンユアン(中国)に黒星。3位決定戦では、昨年のアジア大会5位の台湾選手に敗れ、メダルに手が届かなかった。
各選手の成績は下記の通り。
【50kg級】須﨑優衣(キッツ) 優勝=13選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[8-4]Feng, Ziqi(中国)
準決勝 ○[VSU、1:07=10-0]Nguyen, Thi Xuan(ベトナム)
2回戦 ○[4-1]Hwang, Yong-Ok(北朝鮮)
1回戦 BYE
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【55kg級】清岡もえ(育英大) 優勝=10選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[7-0]Oh, Kyong Ryong(北朝鮮)
準決勝 ○[VSU、5:36=10-0]Bolormaa, Dulguun Munkhbold(モンゴル)
2回戦 ○[5-1]Zhang, Min(中国)
1回戦 ○[9-0]Tamanna, Tamanna(インド)
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【59kg級】金城梨紗子(サントリー) 3位=8選手出場《トーナメント表》
3決戦 ○[VSU、2:54=13-2]Aimbetova, Dilfuza(ウズベキスタン)
1回戦 ●[1-1]Zhang, Qi(中国)
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【68kg級】尾﨑野乃香(慶大) 優勝=9選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[VSU、4:28=15-2]Radhika, Radhika(インド)
準決勝 ○[VSU、1:27=10-0]Enkhsaikhan, Delgermann(モンゴル)
2回戦 ○[VSU、1:06=10-0]Li, Zelu(中国)
1回戦 BYE
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【76kg級】松雪泰葉(ジェイテクト) 5位=9選手出場《トーナメント表》
3決戦 ●[6-8]Chang, Hui-Tsu(台湾)
準決勝 ●[0-4]Huang, Yuanyuan(中国)
2回戦 ○[4-4]Naigalsuren, Zagardulam(モンゴル)
1回戦 BYE