【ビシュケク(キルギス)、撮影=保高幸子】2024年アジア選手権第4日は4月14日、キルギス・ビシュケクで女子5階級が行われ、65kg級の吉武まひろ(長崎県協会)が優勝する一方、57kg級の櫻井つぐみ(育英大助手)と62kg級の元木咲良(育英大助手)のパリ・オリンピック代表内定の2選手が決勝で敗れ、銀メダルに終わった。
吉武は1回戦で韓国の選手を破り、準決勝で昨年のU20アジア選手権2位のアンティム(インド)を下した。決勝で昨年のU23アジア選手権優勝のエンフジン・ツブシンジャルガル(モンゴル)と対戦し、第2ピリオド、フォール勝ち。昨年の2位を返上する優勝を遂げた。
櫻井はキルギスとカザフスタンの選手をテクニカルスペリオリティで破る好スタートだったが、決勝は1月の「ザグレブ・オープン」(クロアチア)3位のフェン・ヨンシン(中国)に開始早々に4点をリードされたのが響き、2-5で敗れた。国際大会で優勝を逃したのは、2019年アジア・ジュニア(現U20)選手権の銅メダル以来。
元木もフィリピンとインドの選手を順当に退けたあと、決勝で昨年の世界チャンピオンでもある宿敵、アイスルー・チニベコワ(キルギス)に6-9で黒星。優勝を逃した。
53kg級の原田渚(育英大)と72kg級の新倉すみれ(神奈川大)は、ともに初戦で敗れ、敗者復活戦に回れなかった。
女子は全日程を終了し、前日と合わせて「金4・銀2・銅1」を獲得。昨年の5階級制覇には及ばなかったが、国別対抗得点で173点をマークし、中国を1点差で押さえ、出場した大会としては5大会連続で1位に輝いた(2021年は、大会は開催されたがコロナのため不出場)。
【53kg級】原田渚(育英大) 14位=15選手出場《トーナメント表》
1回戦 ●[0-4]Lei, Chun(中国)
※敗者復活戦に回れず
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【57kg級】櫻井つぐみ(育英大助手) 2位=9選手出場《トーナメント表》
決 勝 ●[2-5]Feng, Yongxin(中国)
準決勝 ○[VSU、3:56=11-0]Almaganbetova, Laura(カザフスタン)
2回戦 ○[VSU、0:36=10-0]Zhumanazarova, Sezim(キルギス)
1回戦 BYE
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【62kg級】元木咲良(育英大助手) 2位=10選手出場《トーナメント表》
決 勝 ●[6-9]Tynybekova, Aisuluu A(キルギス)
準決勝 ○[3-0]Manisha, Manisha(インド)
2回戦 ○[VSU、1:27=10-0]Carpio, Arian Geralin(フィリピン)
1回戦 BYE
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【65kg級】吉武まひろ(長崎県協会) 優勝=9選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[フォール、4:03=7-0]Tuvshinjargal, Enkhjin(モンゴル)
準決勝 ○[フォール、1:30=6-0]Antim, Antim(インド)
2回戦 ○[負傷棄権、0:22=0-0]Kim, Soo bin(韓国)
1回戦 BYE
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【72kg級】新倉すみれ(神奈川大) 9選手出場《トーナメント表》
2回戦 ●[6-10]Bolortungalag, Tsorigt(モンゴル)
1回戦 BYE
※敗者復活戦へ回れず
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《国別対抗得点》
[1]日本 173点、[2]中国 172点、[3]モンゴル 138点、[4]インド 135点、[5]キルギス 122点、[6]カザフスタン 102点、[7]北朝鮮 87点、[8]韓国 64点