【ビシュケク(キルギス)、撮影=保高幸子】2024年アジア選手権第5日は4月15日、キルギス・ビシュケクで男子グレコローマンがスタート。5階級の1回戦から決勝までが行われ、77kg級の日下尚(三恵海運)が優勝し、63kg級の鈴木絢大(レスターホールディングス)が銀メダル、87kg級の角雅人(自衛隊)が銅メダルを獲得した。
日下はウズベキスタンと韓国の選手をともにテクニカルスペリオリティで破ったあと、決勝で昨年の世界王者アクジョル・マフムドフ(キルギス)と昨年の世界選手権以来の対戦。相手が足を使っての防御の反則もあって3-0とリード。後半、粘られたが、最後は4-2のスコアでリベンジし、優勝した。
昨年の世界選手権で3位となった日下だが、国際大会での優勝は初めて。アジア選手権の男子グレコローマンで、75kgを超える階級で優勝したのは、2008年84kg級の松本慎吾(現日体大監督)以来。
鈴木は2回戦で中国選手を破ったあと、準決勝で昨年優勝のイマン・ホセイン・モハマディ(イラン)に11-4で白星。決勝はイェルジェト・ジャルリカシン(カザフスタン)と一進一退の攻防の末、6-6のラストポイントによって惜敗。63kg級の初の国際大会での優勝を逃した。
角はトルクメニスタンと中国の選手を連破したあと、準決勝で昨年優勝・アジア大会2位のナセル・ガセム・アリザデフ(イラン)に1-1のスコアで惜敗。しかし、3位決定戦でアジア大会5位のアタベク・アジスベコフ(キルギス)を7-3で破り、昨年のアジア大会に続いての銅メダルを手にした。
55kg級の岡本景虎(専大クラブ)と130kg級の小林奎太(長野・小諸商高教)は、ともに1回戦で敗れ、敗者復活戦に回れなかった。
各試合結果は下記の通り。
【55kg級】岡本景虎(専大クラブ) 9位=12選手出場《トーナメント表》
1回戦 ●[7-8]Kabdyrakhimov, Nurza(カザフスタン)
※敗者復活戦へ回れず
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【63kg級】鈴木絢大(レスターホールディングス) 2位=12選手出場《トーナメント表》
決 勝 ●[6-6]Zharlykassyn, Yerzhet(カザフスタン)
準決勝 ○[11-4]Mohammadi, Iman Hossein Khoon(イラン)
2回戦 ○[VSU、4:28=9-0]Tan, Haodong(中国)
1回戦 BYE
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【77kg級】日下尚(三恵海運) 優勝=13選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[4-2]Makhmudov, Akzhol(キルギス)
準決勝 ○[VSU、2:28=13-4]Noh, Yeonghun(韓国)
2回戦 ○[VSU、2:05=10-0]Nakiboc, Doniyorkhon(ウズベキスタン)
1回戦 BYE
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【87kg級】角雅人(自衛隊) 3位=11選手出場《トーナメント表》
3決戦 ○[7-3]Azisbekov, Atabek(キルギス)
準決勝 ●[1-1]Alizadeh, Naser Ghasem(イラン)
2回戦 ○[5-0]Wang, Chengwu(中国)
1回戦 ○[VSU、1:44=?]Abdurazakov, Yhlas(トルクメニスタン)
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【130kg級】小林奎太(長野・小諸商高教) 9位=12選手出場《トーナメント表》
1回戦 ●[VSU、1:32=3-12]Al Sharuee, Ali Yaseen Talib(イラク)
※敗者復活戦へ回れず