【ビシュケク(キルギス)、撮影=保高幸子】2024年パリ・オリンピックのアジア予選最終日は4月21日、男子グレコローマンが行われ、67kg級の曽我部京太郎(日体大~ALSOK)が準決勝を勝って上位2選手に入り、出場枠を獲得した。
87kg級の阪部創(自衛隊)は1回戦で、97kg級の仲里優力(佐賀県スポーツ協会)は2回戦でともに黒星。130kg級の奥村総太(自衛隊)は準決勝に進んだものの、あと1勝の壁を破れずに出場枠獲得はならなかった。
曽我部は1回戦で2013・17年世界王者のベテラン、リュ・ハンス(柳漢壽=韓国)、2回戦でインドネシアの選手に第1ピリオドのテクニカルスペリオリティで快勝。準決勝で昨年のアジア大会2位のメイルジャン・シェルマハンベト(カザフスタン)と対戦し、序盤に自滅であわやフォール負けのピンチを迎えたが、こらえて反撃に転じ、最後は11-2のテクニカルスペリオリティで勝った。
奥村は1回戦で昨年のアジア選手権5位のテムルベク・ナシモフ(ウズベキスタン)を破って準決勝へ進出。昨年の世界選手権代表のイ・セウンチャン(韓国)とオリンピック出場枠をかけて闘ったが、グラウンド攻撃を防げず、テクニカルスペリオリティで敗れた。
阪部は1回戦で2020年アジア選手権優勝のクマール・スニル(インド)に黒星。仲里は1回戦で昨年のアジア選手権3位のカザフスタン選手を破ったものの、2回戦で昨年のアジア大会3位のルスタム・アッサカロフ(ウズベキスタン)に敗れた。
今回のアジア予選では、男子フリースタイルの2階級と合わせて3階級の出場枠を獲得。昨年の世界選手権で獲得した出場枠を合わせ、日本は13階級(女子6階級、男子フリースタイル4階級、男子グレコローマン3階級)でパリ行きキップを手にした。
残る男子5階級は、5月9~12日にトルコ・イスタンブールで行われる世界最終予選に挑み、上位3選手に与えられる出場枠を目指す。
各選手の成績は下記の通り。
【67kg級】曽我部京太郎(ALSOK) 15選手出場《トーナメント表》
準決勝 ○[VSU、6:00=11-2]Shermakhanbet, Meirzhan(カザフスタン)
2回戦 ○[VSU、1:19=8-0]Aliansyah, Muhammad(インドネシア)
1回戦 ○[VSU、1:57=9-0]Ryu, Hansu(柳漢壽=韓国)
※出場枠を獲得
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【87kg級】阪部創(自衛隊) 11選手出場《トーナメント表》
1回戦 ●[1-5]Sunil, Kumar(インド)
※出場枠は取れず
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【97kg級】仲里優力(佐賀県スポーツ協会) 10選手出場《トーナメント表》
2回戦 ●[VSU、3:45=0-9]Assakalov, Rustam(ウズベキスタン)
1回戦 ○[2-1]Syrlybai, Olzhas(カザフスタン)
※出場枠は取れず
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【130kg級】奥村総太(自衛隊) 8選手出場《トーナメント表》
準決勝 ●[VSU、1:36=0-8]Lee, Seung-Chan(韓国)
1回戦 ○[12-6]Nasimov, Temurbek(ウズベキスタン)
※出場枠は取れず