【イスタンブール(トルコ)、取材・撮影=布施鋼治】2024年パリ・オリンピックの世界最終予選は5月9日、トルコ・イスタンブールで開幕。男子グレコローマンの準決勝までが行われ、97kg級の仲里優力(佐賀県スポーツ協会)が3位決定戦へ、130kg級の奥村総太(自衛隊)が敗者復活戦にそれぞれ進むことになった。10日に行われる敗者復活戦と3位決定戦を勝ち抜き、3位同士の特別試合に勝てばオリンピック出場枠を手にできる。
87kg級の阪部創(自衛隊)は出場枠に手が届かなかった。
仲里は1回戦でオランダの選手を破り、2回戦で昨年のU23欧州選手権優勝のムラド・アフマディエフ(アゼルバイジャン)を撃破。3回戦で2022年欧州選手権5位のフェリックス・バルダウフ(ノルウェー)を6-0で破り、パリ・オリンピックまで「あと1勝」とした。しかし、準決勝は昨年の世界選手権8位のアルビ・マーティン・サボライネン(フィンランド)と対戦し、2-0のリードを生かせず、最後は2-4で敗れた。
奥村は初戦の2回戦でオーストリア選手を破ったものの、3回戦で欧州予選準決勝敗退のアリン・アレククシウラリウ(ルーマニア)に黒星。同選手が準決勝で勝ったことで、敗者復活戦へ回る。
阪部は、1回戦で2021年世界選手権3位のアルカディウス・クリニツ(ポーランド)に1-7で黒星。同選手が次の試合で敗れため敗者復活戦への道がなくなり、オリンピック出場枠の獲得はなくなった。
各選手の成績は下記の通り。
【87kg級】阪部創(自衛隊) 30選手出場《トーナメント表》
1回戦 ●[1-7]Kulynycz, Arkadiusz Marcin(ポーランド)
※敗者復活戦へ回れず
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【97kg級】仲里優力(佐賀県スポーツ協会) 28選手出場《トーナメント表》
3決戦 Dzhuzupbekov, Uzur(キルギス)とSmetko, Filip(クロアチア)の勝者=10日に実施
準決勝 ●[2-4]Savolainen, Arvi Martin(フィンランド)
3回戦 ○[6-0]Baldauf, Felix(ノルウェー)
2回戦 ○[3-1]Ahmadiyev, Murad(アゼルバイジャン)
1回戦 ○[3-1]Sterkenburg, Tyrone(オランダ)
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【130kg級】奥村総太(自衛隊) 21選手出場《トーナメント表》
敗復戦 Babenoshev, Eduard(タジキスタン)=10日に実施
3回戦 ●[1-8]Alexuc-Ciurariu, Alin(ルーマニア)
2回戦 ○[2-0]Gastl, Daniel(オーストリア)
1回戦 BYE