(2024年5月11日、トルコ・イスタンブール / 取材・撮影=布施鋼治)
■男子フリースタイル97㎏級・吉田アラシ(日大=2回戦のラスト10秒で逆転負け)「惜しいとかじゃないけど、本当にやらかしてしまったと思います。ちゃんと反応していれば、取られなかったと思うけど、自分のよくないくせが出てしまったな、と思います。最後に来ることはわかっていたけど、足を取られてからの対処ができなかった。そこが反省点。
調子はよくもなく、悪くもなく、普通でした。(初戦について)うまくはまってできたんですけど、2戦目はちょっと違うタイプで、あまり見ないタイプだったので、試合中に『どうしようか』という迷いみたいなのはありました。今日の反省点を活かして3決に臨みたかった」
■男子フリースタイル125㎏級・山本泰輝(自衛隊=初戦のウズベキスタン戦で敗北)「泣いても笑っても最後の大会なので、アジア予選が終わってから母校に帰ったり、いろいろなコーチ陣の話を聞いて臨みました。みんな口をそろえて言っていたのは『山本しか奇跡を起こすことはできない』。その奇跡を起こすには、自分のレスリングをするしかない。今大会もそこに重点を置き、今までのレスリング人生といったら大げさかもしれないですけど、山本泰輝ならではの技術を出すことが目標でした。
最後に一回キャッチ(しての場外押し出し1点)はできたけど、それまではできず、ちょっと悔しい内容だったと思う。ただ、やれることはやってきたつもりなので、『それでこれか』という思いもあります。(どっしりと構えていたことについて)相手は左構えで、差しが得意でスピードも早い選手だった。対照的に自分は差しが弱いので、差されたらやばいと思い、しっかりと構えて対策をしたつもりでした。それでも、一回差されてしまった。
(グレコの重量級の活躍が刺激になったか?)なりました。最重量級の自分と奥村が海外で勝たないと、『日本の重量級は弱い』というふうに見られてしまう。だからどうしても勝ちたかったけど、ダメでした」