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2024.05.31

【2024年明治杯全日本選抜選手権・特集】健闘選手の声(男子両スタイル)

 

(2024年5月23~26日、東京・東京体育館 / 取材=布施鋼治・渋谷淳・粟野仁雄ほか、撮影=矢吹建夫)


 ■男子フリースタイル57kg級・弓矢健人(日体大=アジア王者としての国内初戦を飾れず)「取り切れるところを取り切れなかったり、食らわずに済む技を食らったり…。全部を整理できていないですけど、勝てた試合を落とした、という感じです。(アジア選手権から1ヶ月強の短い間隔だったが)タフにどんどん試合をこなして、ロサンゼルス・オリンピックへ向けて課題を克服するつもりだったので、問題はなかった。

 アジア王者という肩書きがあったので、負けられない、という気持ちはありましたが、持っているものを出し切ろう、という気持ちで臨みました。負けることは仕方ない。この負けから自分に足りないところを見つけ、次のリーグ戦では新しくなった自分を見てもらいたい」


 ■男子フリースタイル86kg級・髙橋夢大(三恵海運=白井達也に予選リーグと決勝で2連敗)「情けない、の一言です(悔し涙)。ふだんの練習でもやっている相手で、デフェンスと前へのプレッシャーがすごく強い選手。練習でも全然勝てない相手。今回2回挑戦させてもらって、2回とも同じような負け方をしてしまった。何もできなかった。完敗です。

 自分はタックルに入ってからが得意なので、タックルに入るまでの組み手とか、足腰の強化などをしてレスリング力を強化していきたい。次の試合はU23世界選手権になると思う。そこまで時間があるので、だれにも負けない体づくりと、コーチの指導をしっかり受けてレスリング力を身につけたい」


 ■男子グレコローマン55kg級・大楠健太(日体大=明治杯で優勝しながら、全日本王者とのプレーオフに敗れる)「未熟でした。(プレーオフの相手とは)以前やったことがあって、組み手で相手のペースにもっていかれる同じような負け方をしてしまいました。ただ、ぼんやりと『出られるかな』というくらいの目標だった全日本の大会で優勝できたのは収穫です。

 (高校時代は全国5位が最高)すごくいい環境の中で練習しているからだと思います。世界で闘う選手が周りにいることは大きい。1、2年生の頃は相手にもされなかったのですけど、ちょっとずつ力をつけることができ、ちょっとずつ闘えるようになり、少し実を結んだのかな、と思います。今年の目標は、表彰台に昇ることでした。優勝したという自覚をもって、今後の1大会ごとを頑張っていきたい」


 ■男子グレコローマン67kg級・成國大志(MTX GOLD KIDS=準決勝で敗れながらも、3位決定戦で学生王者の丸山千恵蔵をテクニカルスペルオリティで破る)「この階級の上3人の曽我部(京太郎)選手、遠藤(功章)選手、清水(賢亮)選手が不在の中、『次はオレだぞ』というのを見せたかった。エントリーしている選手はみんな強いけど、そこで勝たないと次のオリンピックもない。自分のふがいなさに情けないと思うところはあります。減量は約3㎏程度ですけど、当日計量となると難しい部分があって、2回戦までは全く自分の動きができなかった。もっと経験を積んで初戦からベストの状態で臨めるようにしたい。

 結局、1、2回戦であんなにしんどい試合をしてしまったから、準決勝で決め切れなかったのだと思います。最初の2試合でしっかり動け、万全の状態で準決勝に挑めることができれば、結果は違っていたんじゃないかな、と思います。自分の闘い方はもうバレバレだと思うけど、それでも、ある程度通じたところは収穫だったと思います」


 ■男子グレコローマン72kg級・原田真吾(ソネット=プレーオフで敗れて世界選手権出場ならず)「計量が終わってから時間があって、リカバリーもできて調子はよかったけど、清水選手の技の切れ味の方が上だったと思います。パッシブを取ってグラウンドの攻撃で立たれたのが痛かった。立ってくることは予想していたけど押さえ切れなかった。アジア選手権が終わってから、体をつくる期間が不十分だったことはあるかもしれない。

(世界5位、アジア王者となって気持ちがゆるんだ面は?)それはないです。過去のことを、いつまでも思ってはいない。切り替えて、初心に帰ってマットに上がった。でも、力を出し切れなかった。アジアで勝ったといっても、当たりまえのように勝ったわけではない。国内でも強い選手がいることをしっかり自覚しないとならない。松本隆太郎コーチからは『勝つためには、他の選手の倍の練習をしないとならない』と言われました」


 ■男子グレコローマン87kg級・高谷惣亮(拓大職=全日本レベルの大会でグレコローマン初挑戦、2位へ食い込む)「グレコローマンをやってみて、フィジカルの強さが必要と感じました。(自分は)グレコローマンの技術はないですが、若い選手よりフィジカルの強さはあると思っています。それでここまで勝てたのですから、やはりフィジカルですね。もちろん、フリースタイルでもフィジカルの強さは必要です。フリースタイルのチャンピオンは、グレコローマンでも勝てるところを見せたかったし、得たものを学生選手に指導していきたい。

 パリ・オリンピック出場がなくなったけど、レスリング熱は全然さめていない。石黒隼士選手に会って、『天皇杯は何kg級に出る? その階級に出るよ』と言ったら、真顔で『やめてくださいよ。今でも夢に出るんです』と言われましたけど、負けたまま終われない、という気持ちもあるんです。まあ、グレコローマンだけでなく、ビーチにも挑んでいいかな、と思っている。自分が出ることで脚光を浴び、若い選手だけでなく、一般の人にもレスリングが認知されて普及につながるのであれば、今後もいろんなことに挑戦したい」

 







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