(2024年6月7日、ハンガリー・ブダペスト / 取材・撮影=布施鋼治)
■男子フリースタイル86㎏級3位・石黒隼士(自衛隊=2回戦でヤズダニに敗北を喫するも、3位決定戦で3年連続アジア王者に勝利)「結果的に、ヤズダニ選手にはテクニカルスペリオリティ負けになったんですけど、過去2回やった時に見えなかったヤズダニ攻略法というか、闘えるな、というものを第1ピリオドで感じました。はたから見るとふがいない結果に見えたかもしれないけど、6分間続ける体力があれば、どっちに転がってもおかしくない内容だったと思います。
(決勝について)ふだんから自衛隊で『自分はアジア王者のダウレトベコフ選手に勝てる』と大口をたたいていたので、勝つことができてよかった。勝因は自分のレスリングを貫けたこと。ヤズダニ選手には負けたんですけど、ダウレトベコフ選手に対しては自分のレスリングを出せたのかな、と思います。
正直、(パリでの)メダルはもう見えています。ここからが過酷ですけど、あとは1番になるための自分との闘いを制したい。残り2ヶ月もないので、自分に勝って、自分が納得できる形でオリンピックを終えられたらいいなと思っています」