ロシアのダゲスタン共和国のホームページは7月11日、国際オリンピック委員会(IOC)が10選手をAIN(中立選手)としてパリ・オリンピック出場を認めながらも、ロシア・レスリング協会が拒否した中、男子フリースタイル65kg級のシャミル・マメドフが唯一、出場を決め、IOCもそれを認めたことを報じた。
ロシア・レスリング協会は「情報を持っていない」とコメントした。一方、同協会のミハイル・マミアシビリ会長はロシアのタス通信に対し、「私はロシア協会の執行委員会の意思決定(出場辞退)について彼と話しましたが、彼からはいかなる断定的な立場も示されなかった。最終的に出場意思が確認された場合、協会の決定は彼にとって何の意味もないことになる。最終的に出場の決断を下した場合、その瞬間に彼は中立の選手になる。したがって、旗(出場するかどうか)は彼の手の中にある。それが何であるかは明らかだ」と話し、中立選手としての出場を止める権限はないという意味のコメントを話した。
ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官は、ロシアの国内向けのRIAノーボスチ通信社に対し、「競技者自身が大会への参加を決断しなければならない。出場を許可された各アスリートは、パリ・オリンピックに参加するかどうかを独自に決定することになる」と述べたという。
AIN選手としては、男子グレコローマン97kg級のベラルーシのアブベーカー・ハスラハノフ(2023年世界選手権5位)も出場の意思を示しており、レスリングではAIN選手として2選手が参加することになりそう。