【日本代表】 藤波 朱理(日本) 《略歴》 《JWFデータベース》 《UWWデータベース》 《国際大会成績》 |
2023年世界女王 |
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昨年の世界選手権優勝のあとの国際大会出場の関係で、第1・2シードを奪われた藤波朱理(日体大)だが、実質的な第1シードであることは衆目の一致するところ。2021年からのシニアの国際大会7大会(世界選手権2・アジア大会1・アジア選手権2を含む)で、6分間闘ったことがない強さを、だれが崩せるだろうか。
ちなみに、7大会29試合の平均タイムは2分31秒、得失点は290-7(フォール勝ち4試合)。唯一の失点は、昨年の世界選手権3回戦で、今大会第1シードとなったルシア・イェペス(エクアドル)に取られたポイント。開始11秒でタックルで2点を失うなど、7点ともカウンターではなく技を仕掛けられての失点。最後は16-7からフォールで仕留めたが、イェペスに自信をつけさせたことは確かだろう。
パリで最も注意すべき選手ではある。世界選手権のあと、昨年11月のパンアメリカン大会と今年2月のパンアメリカン選手権で優勝して勢いを持っている。
第4シードにいて、イェペスと決勝進出を争いそうな選手が、世界選手権3位のアンティム・パンガル(インド)。アジア大会で藤波朱理にフォール負けを喫しているが、19歳と若く、伸びしろは十分。2022・23年と2年連続でU20世界選手権を制し、躍進するインド女子の波に乗って藤波へ再挑戦となる可能性はある。
2021年東京オリンピック決勝で向田真優と激戦を展開したパン・キアンユ(龐倩玉=中国)は、アジア大会で藤波と闘い、テクニカルスペリオリティで敗れている。最近、復調の勢いが出ている中国代表だけに注意は必要。順当に勝ち上がれば、藤波とは準決勝で闘う組み合わせだ。
アジア大会で3位となり、アジア予選を勝ち抜いたチェ・フンギョン(北朝鮮)が、どんな闘いを見せるか。アジア大会ではパン・キアンユ(中国=前述)に敗れているが、その他の試合は東南アジアなど途上国との選手の試合が多く、実力はつかみ切れないのが実情。北朝鮮再興の波に乗って、藤波の牙城に迫れるか。
藤波が負傷欠場した2022年世界選手権を制したドミニク・パリッシュ(米国)、2023年欧州選手権優勝で第2シードにランクされているヨナ・マルムグレン(スウェーデン)、2022年世界選手権2位のバトフヤグ・フーラン(モンゴル)らも上位進出の可能性を持つ。
Yepez Guzman, Lucia Yamileth(エクアドル) | |||||
2023年 | 世界選手権 | ○ | フォール、4:51=16-7 | ● | Yepez Guzman, Lucia |
2023年 | ザグレブ・オープン | ○ | VSU、2:49=10-0 | ● | Yepez Guzman, Lucia |
2018年 | 世界カデット選手権 | ○ | 3-1 | ● | Yepez Guzman, Lucia |
Malmgren, Emma Jonna Denise(スウェーデン) | |||||
2018年 | 世界カデット選手権 | ○ | VSU、2:56=14-4 | ● | Malmgren, Emma |
Panghal, Antim(インド) | |||||
2023年 | アジア大会 | ○ | フォール、1:55=6-0 | ● | Panghal, Antim |
2023年 | アジア選手権 | ○ | VSU、2:48=11-0 | ● | Panghal, Antim |
Prevolaraki, Maria(ギリシャ) | |||||
2023年 | 世界選手権 | ○ | VSU、0:42=10-0 | ● | Prevolaraki, Maria |
Pang, Qianyu(龐倩玉=中国) | |||||
2023年 | アジア大会 | ○ | VSU、4:03=10-0 | ● | Pang, Qianyu |
Batkhuyag, Khulan(モンゴル) | |||||
2022年 | アジア選手権 (ノルディック方式) |
○ | VSU、1:17=11-0 | ● | Batkhuyag, Khulan |
○ | VSU、3:23=10-0 | ● | Batkhuyag, Khulan |