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2024.07.21

男子16年ぶりの快挙達成のU15アジア選手権・日本チームが帰国

 

 タイ・シラチャで行われた2024年U15アジア選手権に参加した日本チームが7月19日深夜、機体トラブルのため予定より約6時間遅れて羽田空港に帰国した。男子は6階級で優勝し、国別対抗得点でインドを大きく引き離しての優勝を達成。全世代を通じた世界選手権とアジア選手権の国別対抗得点で男子が優勝したのは、2008年シニア・アジア選手権の男子フリースタイル以来、16年ぶりの快挙となった。

▲男女とも健闘したU15日本代表チーム=チーム提供

 伊東克佳監督(東京・グロリア)は「最初にU-15アジア選手権派遣に承諾していただいた、日本レスリング協会、全国中学生レスリング連盟に感謝申し上げます」と第一声。「金6、銀1、銅1」を取っての歴史的快挙に喜びいっぱいだが、「入賞できなかった選手も、恥じることのない堂々とした闘いぶりでした」と振り返り、結果を出せなかった選手の健闘も強調した。

 相手選手に指をつかまれてレフェリーにアピールする部分が何度かあったとのことだが、選手には「国際大会ではよくあること、と話した」と言う。「相手選手のラフファイトに屈しないよう、ふだんの練習から想定して練習してもらいたい。さらに強くなって、また日本代表として国際大会で活躍することを願っています」と要望した。

 遠征前に注意したマット以外での行動では、調子を崩した仲間をフォローしたり、常に隣の人を気遣うことは「できていたと思います」と言う。日本代表としての所作、立ち振る舞い、あいさつ、礼儀も、「完璧とは言えなくとも、及第点であったと思います」と話し、日本代表選手としての自覚ある行動を評価した。

▲優勝トロフィーを持つ伊東克佳監督(右)と濱口純コーチ=チーム提供

 本来なら午後6時の到着予定だったフライトは5時間以上も遅延。羽田空港に着いて解団式ができたのは午前0時を回っていた。勝った選手も負けた選手も、上を目指す選手には「翌日から次の目標を目指して練習」を課すところだが、「選手の疲れもピークです。しっかり休んでほしいです」と、今回は想定外の遅延を経験することになった選手をねぎらった。

 なお女子は、国別対抗得点では銀メダル数の差でインドの後塵を拝したが、「金4・銀4・銅2」の成績で出場全選手がメダルを獲得。来年につながる成績を残した。







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