2024年U20アジア選手権第2日は7月21日、タイ・シラチャで男子グレコローマン5階級が行われ、60kg級の五味虹登(育英大)が優勝、67kg級の鈴木飛来(育英大)が銅メダルを獲得した。3位決定戦へ進んだ72kg級の曽我部凜大郎(日体大)は敗れて5位。
昨年のU20世界選手権に出場している五味は、1回戦で昨年55kg級2位のカザフスタン選手、準決勝でサウジアラビア選手を、いずれも無失点のテクニカルスペリオリティで撃破。決勝で昨年55kg級3位のヌリスタン・スイオルクロフ(キルギス)を7-0からのフォールで下した。
五味は国際大会で初優勝。昨年3月の「ダン・コロフ-ニコラ・ペトロフ国際大会」(ブルガリア)の銅メダルに続く国際大会のメダル獲得。この大会(旧ジュニア)のグレコローマンでの優勝は、2013年60kg級の村上椋以来、11年ぶり3人目。
鈴木はベトナムと韓国の選手を破ったあと、準決勝で昨年63kg級2位のユスフ・アシラポフ(カザフスタン)にフォール負け。その後の3位決定戦でインド選手をテクニカルスペリオリティで下した。
曽我部は2回戦で敗れ、敗者復活戦を経て3位決定戦へ進んだが、カザフスタン選手に敗れてメダルに手が届かなかった。82kg級の矢作元貴(法大)は1回戦と敗者復活戦で連敗。97kg級の佐野龍虎(周南公立大)は1回戦で敗れ、敗者復活戦へ回れなかった。
男子グレコローマンは全日程を終了し、「金1・銅2」を獲得して国別対抗得点は5位。昨年の「メダルなし・国別対抗得点8位」を大きく上回った。国別対抗得点の優勝はイランで、カザフスタン、キルギスと続いた。
各選手の成績は下記の通り。
【60kg級】五味虹登(育英大) 優勝=12選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[フォール、2:38=7-0]Nuristan SUIORKULOV(キルギス)
準決勝 ○[VSU、0:34=9-0]Hassan Mohammed H ALHARTHI(サウジアラビア)
2回戦 ○[VSU、3:25=11-0]Aibek AITBEKOV(カザフスタン)
1回戦 BYE
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【67kg級】鈴木飛来(育英大) 3位=12選手出場《トーナメント表》
3決戦 ○[VSU、1:44=9-0]Yogesh YOGESH(インド)
準決勝 ●[フォール、2:10=0-11]Yussuf ASHRAPOV(カザフスタン)
2回戦 ○[5-3]Mingun JEONG(韓国)
1回戦 ○[VSU、2:49=9-0]Duc T. DAM(ベトナム)
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【72kg級】曽我部凜大郎(日体大) 5位=12選手出場《トーナメント表》
3決戦 ●[VSU、4:05=3-12]Tair AMANGELDI(カザフスタン)
敗復戦 ○[VSU、3:44=8-0]Anvarjon JURAEV(タジキスタン)
2回戦 ●[VSU、3:42=4-13]Aleksandr NAZAROV(ウズベキスタン)
1回戦 BYE
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【82kg級】矢作元貴(法大) 8位=9選手出場《トーナメント表》
敗復戦 ●[1-3]Sukmin YOON(韓国)
1回戦 ●[VSU、2:267=0-9]Yerassyl ZHENGIS(カザフスタン)
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【97kg級】佐野龍虎(周南公立大) 9位=10選手出場《トーナメント表》
1回戦 ●[VSU、4:52=1-9]Naman NAMAN(インド)
※敗者復活戦へ回れず
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《国別対抗得点》
[1]イラン 206点、[2]カザフスタン 185点、[3]キルギス 141点、[4]ウズベキスタン 128点、[5]日本 109点、[6]中国 107点、[7]インド 80点、[8]韓国 70点