【日本代表】 鏡 優翔(サントリー) 《略歴》 《JWFデータベース》 《UWWデータベース》 《国際大会成績》 |
2023年世界女王 |
エントリー選手 | |
世界チャンピオンの鏡優翔(サントリー)は、負傷もあって、その後の大会出場なしにパリ・オリンピックに臨む。世界選手権決勝で鏡に敗れたアイペリ・メディトキジ(キルギス)は、昨年10月のアジア大会、今年1月の「ザグレブ・オープン」(クロアチア)、3月の「ヤシャ・ドク&ベービ・エムレ国際大会」(トルコ)、4月のアジア選手権と大会出場を重ね、いずれも優勝。
対照的な両者で、第1シード(メディトキジ)と第2シード(鏡)に分かれたので、パリで再戦するとしたら決勝。対戦成績は2勝2敗。今度はどちらの手が上がるか。
鏡のブロックには、昨年の世界選手権3位のタチアナ・レンテリア(コロンビア)がいる。メディトキジ同様、世界選手権のあと国際大会だけで5大会に出場。6月にはランキング大会(ハンガリー)と「ポーランド女子オープン」で優勝し、7月にも「スペイン・グランプリ」に出場。場数をこなして臨むパリで結果を出せるか。
2017年に75kg級でトルコ女子初の世界一に輝いたヤセミン・アダー(トルコ)は、2021年東京オリンピック3位などを経て、2022年に世界一に返り咲いた。昨年の世界選手権は負傷箇所の治療で欠場し、パリにそなえた。復帰して今年の欧州選手権とオリンピック欧州予選で優勝と変わらぬ実力を見せている。ノーシードなので、鏡とメディトキジのどちらのブロックに割り振られるかで、全体の流れも変わってきそう。
ノーシードでは、米国女子レスリングを代表する世界V6のアデライン・グレイを退けて出場するケネディ・ブレーデスも要注意と言えよう。昨年のU23世界選手権2位。今年に入って1月の「ザグレブ・オープン」(クロアチア)と7月の「スペイン・グランプリ」に出場して、ともに3位。シニアのキャリアを積んで立つパリのマットで結果を出せるか。
第7シードで、順調に勝ち上がれば2回戦で鏡と対戦するジャスティナ・ディスタシオ(カナダ)は、2018年に72kg級で世界選手権優勝の実績を持つ。76kg級では2022年世界選手権5位の成績だが、優勝争いに加わるには力不足の感は否めない。6月のランキング大会でディスタシオを破ったリーティカ・フーダ(インド)とジェネシス・レアスコ(エクアドル)の方が強敵か。
昨年の世界選手権5位のミライミス・マリン(キューバ)、アジア予選を通過したワン・ファン(王娟=中国)は、いずれも過去に鏡が敗れたことのある相手だが、世界チャンピオンになった現在の鏡とでは実力差がありそう。
Medet Kyzy, Aiperi(キルギス) | |||||
2023年 | 世界選手権 | ○ | 負傷棄権、5:06=8-0 | ● | Medet Kyzy, Aiperi |
2022年 | アジア選手権 (ノルディック方式) |
● | 3-5 | ○ | Medet Kyzy, Aiperi |
● | 3-7 | ○ | Medet Kyzy, Aiperi | ||
2019年 | U23世界選手権 | ○ | 8-3 | ● | Medet Kyzy, Aiperi |
Adar Yigit, Yasemin(トルコ) | |||||
2022年 | 世界選手権 | ● | 2-4 | ○ | Adar Yigit, Yasemin |
Wang, Juan(王娟=中国) | |||||
2019年 | ワールドカップ(72kg級) | ● | 1-7 | ○ | Wang, Juan |
2019年 | アジア選手権(72kg級) | ○ | 2-1 | ● | Wang, Juan |
Marin Potrille, Milaimys de la Caridad(キューバ) | |||||
2023年 | 世界選手権 | ○ | 5-2 | ● | Marin Potrille, Milaimys |
2019年 | ヤリギン国際大会(72kg級) | ○ | フォール、5:25=8-3 | ● | Marin Potrille, Milaimys |
2018年 | ユース・オリンピック(73kg級) | ● | 1-4 | ○ | Marin Potrille, Milaimys |
Nagy, Bernadett(ハンガリー) | |||||
2017年 | 世界カデット選手権(70kg級) | ○ | VSU、0:45=10-0 | ● | Nagy, Bernadett |