2024年インターハイ(8月1~4日、佐賀・嬉野市中央体育館)の学校対抗戦は8月1日(木)~2日(金)に行われ、昨年優勝で今年3月の全国高校選抜大会も制した鳥栖工(佐賀)が2年連続優勝および地元優勝を目指す。見どころをさぐった。《大会要項》 《ネット中継》
8月1日(木) 午前 9時30分 開会式
午前10時30分 1回戦~3回戦
8月2日(金) 午前 9時30分 準々決勝~決勝
2連覇を目指す鳥栖工は、昨年の甫木元起(2年連続高校三冠王=現日体大)に匹敵する“核”はいないが、U20アジア選手権で銅メダルを取った65kg級・松原拓郎を中心とした中重量級の層の厚さで挑む。
全国高校選抜大会決勝で、チームスコア3-0から4連敗して優勝を逃した自由ヶ丘学園(東京)は、そのときは昨年の国体92kg級2位のリボウィッツ和青を負傷で欠いたのが痛かった。リボウィッツがけがから復帰し、125kg級で起用することで4試合を勝つことは可能。鳥栖工が第1シード、自由ヶ丘学園が第2シードなので、対戦するとしたら決勝となる。
鳥栖工のブロックでは、全国高校選抜大会3位の足利大附(栃木)が、打倒鳥栖工の一番手だろう。準決勝で対戦が実現するか。同3位の丹後緑風を府予選で破って出場を果たす日星(京都)が、準々決勝で足利大附の準決勝進出を阻止できるか。
自由ヶ丘学園のブロックには、全国高校選抜大会5位(ベスト8)の4校、猪名川(兵庫)、館林(群馬)、花咲徳栄(埼玉)、日体大柏(千葉)が集まる組み合わせとなった。
順調に勝ち進めば2回戦で自由ヶ丘学園と日体大柏の対戦が実現する。日体大柏は、全国高校選抜大会では鳥栖工にチームスコア3-0から4連敗しての逆転負けでの5位だった。優勝を目指せる実力は十分。春の準優勝校を破って勢いをつけ、2年ぶり7度目の優勝を目指したい。
そのブロックには、近畿大会を制した大体大浪商(大阪)も控える。強豪新人が加入して飛躍を続けているチーム。関東のチームへの意地を見せられるか。
57年ぶりの出場で話題を集めている慶應義塾(神奈川)もこのブロックで、初戦の2回戦で小川工(熊本)と対戦。勝てば、自由ヶ丘学園と日体大柏のブロックから勝ち上がってきたチームと対戦する。関東高校大会で優勝した2選手を中心に、古豪復活の端緒をつかめるか。
準決勝でそのブロックから勝ち上がってきたチームと闘うチームはどこか? 51kg級に昨年の個人対抗戦優勝の赤木烈王を擁する猪名川か、最重量級に“超高校生級”の活躍を見せる藤田宝星のいる花咲徳栄か。総合力で挑む館林か。