2024年インターハイ(8月1~4日、佐賀・佐賀・嬉野市中央体育館)の個人対抗戦・女子は2~3日に行われ、50kg級の升田夏実(京都・海洋=昨年は47kg級)と57kg級の内田颯夏(東京・帝京高/JOCエリートアカデミー)が2年連続優勝を目指す。
インターハイ後に行われるU17・U20の世界選手権への出場が内定している選手も多く、世界への挑戦に向けて勢いをつけたいところ。各階級の見どころをさぐった。《大会要項》 《ネット中継》
※エントリーによる予想であり、大会直前の負傷等については勘案していません。
8月2日(金)午後1時頃~ 1回戦~準決勝(学校対抗戦の表彰式終了後)
3日(土)未発表 決勝(個人戦男子が9:30開始、女子決勝時間は未発表)
47kg | 50kg | 53kg | 57kg |
62kg | 68kg | 74kg |
【47kg級】
中学時代の3年間、国内外で無敵の快進撃を続けている勝目結羽(愛知・至学館)が1年生チャンピオンを目指す。高校でのデビュー戦となったジュニアクイーンズカップU17-46kg級は無失点で優勝。インターハイ後はU17世界挑戦を控えているだけに、しっかり勝って勢いをつけたいところ。
初戦(2回戦)は、昨年2位・U17世界選手権43kg級2位の江坂萌那(東京・帝京/JOCエリートアカデミー)との対戦が濃厚。
反対ブロックからは、ジュニアクイーンズカップU17-43kg級優勝の小原心花(東京・自由ヶ丘学園)や、同46kg級決勝で勝目に敗れた大矢華乃(東京・自由ヶ丘学園)、今年のU15アジア選手権46kg級優勝の荒川笑舞(北海道・帯広北)のだれが決勝に勝ち進むか。
【50kg級】
昨年の47kg級優勝でU17世界カデット選手権46kg級も制した升田夏実(京都・海洋)が階級を上げて2年連続優勝を目指す。階級で考えるなら、昨年のU17世界選手権49kg級優勝の小川凜佳(岐阜・中京)に升田が挑む形か。小川が今月のU20アジア選手権50kg級を制した勢いを持ち込めるか。ともに全日本選抜選手権に出場し、シニアの舞台も経験している。同じブロックで対戦するとしたら準決勝。
反対ブロックは、今年6月のU17アジア選手権で2年連続優勝を成し遂げた片岡優(千葉・日体大柏高)が1年生チャンピオンを目指す。ジュニアクイーンズカップ決勝で片岡をテクニカルスペリオリティで破った由井詠葉(兵庫・芦屋学園)は、当然、決勝進出、そして優勝が目標。
【53kg級】
今月のU20アジア選手権銅メダルの本原理紗(千葉・日体大柏)と、4月のジュニアクイーンズカップU17を制した小塚菜々(三重・いなべ総合学園)の争いとなるか。本原は全日本選抜選手権に出場し、ワンランク上の闘いも経験している。闘うとしたら決勝。
昨年50kg級2位で今年のジュニアクイーンズカップ決勝で小塚に善戦した関戸香梨奈(東京・自由ヶ丘学園)は、初戦の2回戦で今月のU15アジア選手権で2年連続優勝の小川璃苑(岐阜・中京)と対戦する可能性。勝ち抜いて準決勝で小塚へのリベンジ戦に挑みたいところだ。
【57kg級】
2022・23年に2年連続でU17世界選手権を制している内田颯夏(東京・帝京高/JOCエリートアカデミー)が、この大会の2年連続優勝を目指す。この1年間、クリッパン女子国際大会(スウェーデン)のシニア57kg級優勝、全日本選手権と全日本選抜選手権(ともに55kg級)で3位に入賞など、シニアの国内外で結果を出している。けがなどのアクシデントがない限り、優勝の可能性は高いと言えよう。
昨年3位の平田琴音(福岡・三井)と松本千奈都(兵庫・芦屋学園)、ジュニアクイーンズカップU17-57kg級2位の山内悠妃(三重・白山)らが、どこまで食らいつけるか。
【62kg級】
昨年2位の竹元紫凛(京都・丹後緑風)が、昨年の全日本選手権3位、今年の全日本選抜選手権で2位に躍進と実力をつけている。今月のU20アジア選手権は初戦敗退に終わってしまったので、ここでしっかり勝って再出発したいところ。
昨年3位の野口紗英(北海道・帯広北)は今年のジュニアクイーンズカップU17-61kg級で優勝。その勢いを持ち込んでの優勝を目指す。同大会の決勝で1-2と惜敗した吉川華奈(東京・帝京高/JOCエリートアカデミー)と同ブロック。準決勝で決勝進出を争うことになるか。
【68kg級】
昨年74kg級2位の坂井愛(岐阜・岐阜工)が階級を下げて優勝を目指す。今年4月のジュニアクイーンズカップU20-72kg級で優勝し、全日本の2大会(全日本選手権、全日本選抜選手権)のマットにも立った。経験を積んで高校日本一を目指す。
昨年74kg級3位で、今年4月のジュニアクイーンズカップU17ー69kg級優勝の内山陽誇(福島・ふたば未来学園)、同U17-69kg級2位の本多結里菜(東京・安部学院)、同65kg級優勝の楠彩乃(兵庫・芦屋学園)のU17世代の強豪が、坂井の優勝を阻止できるか。
【74kg級】
一昨年、昨年の2年連続68kg級3位の吉田千沙都(三重・白山)が、階級を上げて初優勝を目指す。U17世界選手権65kg級で優勝と国際舞台でも躍進し、階級を上げてからも今年4月のジュニアクイーンズカップU20-76kg級優勝と実力を発揮。9月のU20世界選手権へ向けての起爆剤としたいところ。
昨年3位で今年のジュニアクイーンズカップU17-73kg級優勝の木村允希愛(香川・高松北高)、同2位の高山海優(愛知・至学館)のU17世代が、どこまで食いつけるか。