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2024.08.08

日下尚(三恵海運)が日本最重量のオリンピック王者へ、須﨑優衣(キッツ)は銅…2024年パリ・オリンピック第3日(2)

 

 【パリ(フランス)】2024年パリ・オリンピック第3日は8月8日、シャン・ド・マルス・アリーナで前日開始の男女3階級の敗者復活戦とファイナルが行われ、決勝に進んだ男子グレコローマン77kg級の日下尚(三恵海運)が優勝、女子50kg級の須﨑優衣(キッツ)が3位決定戦に勝って銅メダルを獲得した。

▲今大会2人目の金メダル! 笹本睦コーチ(左)、鶴巻宰コーチとともに笑顔でウィニングランの日下尚(三恵海運)=撮影・保高幸子

 男子グレコローマンは、前日の文田健一郎(ミキハウス=60kg級に続く快挙。1大会で複数の金メダルを取ったのは1988年ソウル大会(男子フリースタイルで2個)以来で、男子グレコローマンだけで2個の金メダルを取ったのは1964年東京大会以来、60年ぶり。

 日本の男子グレコローマンのオリンピック王者で最重量級は、1968年70kg級の宗村宗二。男子フリースタイルでは、1976年モントリオール大会74kg級の伊達治一郎で、男子両スタイルを通じて最重量のオリンピック王者誕生となった。

 日下は決勝で昨年の世界選手権5位のデメウ・ジャドラエフ(カザフスタン)と対戦。場外に出されたあと、コーションを取られて0-2とされたが、グラウンドの防御は守り切った。第2ピリオド、4点となる崩し技で逆転。場外ポイントを加え、最後は5-2で振り切った。

▲アジアのライバルの一人、デメウ・ジャドラエフ(カザフスタン)を下し、世界の頂点に立った日下尚=撮影・保高幸子

 須﨑はオクサナ・リバチ(ウクライナ)と敗者復活戦を闘う予定だったが、決勝進出のビネシュ・フォガト(インド)がこの日の計量を失格。規定で、準決勝でフォガトに敗れたユスネイリス・グズマン(キューバ)が決勝進出となり、須﨑とリバチの試合が3位決定戦となった。

 須﨑は開始から積極的に攻め、第1ピリオドを8-0で終了。第2ピリオドが始まっても攻撃をゆるめず、3分17秒、10-0のテクニカルスペリオリティ勝ちした。2021年東京オリンピックの金に続き、2大会連続でメダルを獲得。

 日本選手の成績は下記の通り。男子グレコローマン97kg級は出場していない。

▲オリンピック連覇はならなかったが、須﨑優衣(キッツ)は銅メダルを獲得=撮影・保高幸子


男子グレコローマン

 【77kg級】日下尚(三恵海運)  優勝=16選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[5-2]Zhadrayev, Demeu(カザフスタン)

《以下、前日に実施》
準決勝 ○[3-1]Amoyan, Malkhas(アルメニア)
2回戦 ○[VSU、4:04=12-2]Vardanyan, Aram(ウズベキスタン)
1回戦 ○[VSU、1:31=9-0]Ouakali, Abdelkrim(アルジェリア)


女子

 【50kg級】須﨑優衣(キッツ)   3位=16選手出場《トーナメント表》
敗復戦 ○[VSU、3:17=10-0]Livach, Oksana(ウクライナ)

《以下、前日に実施》
1回戦 ●[2-3]Vinesh, Phogat(インド)







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