(2024年8月7日、シャン・ド・マルス・アリーナ)
■女子50㎏級銅メダル・須﨑優衣(キッツ=3位決定戦でウクライナのオクサナ・リバチを撃破。銅メダルを獲得)「本当に目指していた金メダルではなく、銅メダルで終わってしまったんですけど、こうして勝ってオリンピックを終えることができたので、一応最低限のことはできたのかな、と思います。まだ悔しい気持ちでいっぱいだし、今まで一緒に戦ってきた方々に対して申し訳ない気持ちです。この悔しさを4年後のロサンゼルス・オリンピックにぶつけて、またオリンピック・チャンピオンになって戻ってきたい。
昨日の夜は、パリ・オリンピックでの金メダル獲得とオリンピック4連覇を達成するという二つの夢が同時に消えてしまったので喪失感がありました。でも、自分が思っている以上に、須﨑優衣というひとりの人間を(多くの人が)応援してくれていた。負けたにもかかわらず、励ましのメッセージを送ってくれた方々がいた。身内からもそうだし、世界中のレスリング・ファンからも。
『オリンピック・チャンピオンの須﨑優衣でなかったら価値がないんじゃないか?』と思っていたけど、一人の人間として応援してくれている方々が本当に多くて、本当に私は幸せだな、と思いました。そういった方々のためにも、自分がもう一度オリンピック・チャンピオンになって、有観客のオリンピックで一緒に喜びあえる日まで闘い続けたい」