【パリ(フランス)】2024年パリ・オリンピック第4日は8月8日、シャン・ド・マルス・アリーナで前日開始の男女3階級が行われ、女子53kg級で決勝に進んだ藤波朱理(日体大)は、昨年の世界選手権3位のルシア・イェペス(エクアドル)を3分37秒、10-0のテクニカルスペリオリティで破り、オリンピック初優勝、2021・23年世界選手権に続く世界一を達成した。
昨年の世界選手権での対戦では、開始早々に0-5とリードされた藤波だが、今大会では確実にテークダウンを決め、第1ピリオドで6-0とリード。第2ピリオドも積極的に攻め、37秒で4点を加え、10-0とした。
今大会の女子は3階級目で初めての金メダル獲得。「20歳8ヶ月28日」のオリンピック・チャンピオンは、日本では男女を通じて2004年アテネ大会の伊調馨の「20歳02ヶ月10日」に続く若きチャンピオン。世界でも女子歴代5位となる。この優勝によって、国内外の連勝を「137」と伸ばした。
藤波の成績は下記の通り。
【53kg級】藤波朱理(日体大) 優勝=16選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[VSU、3:37=10-0]Yepez Guzman, Lucia Yamileth(エクアドル)
《以下、前日に実施》
準決勝 ○[VSU、4:40=10-0]Pang, Qianyu(龐倩玉=中国)
2回戦 ○[フォール、4:40=8-2]Batkhuyag, Khulan(モンゴル)
1回戦 ○[フォール、2:05=6-0]Parrish, Dominique Olivia(米国)