2024年全日本学生選手権第3日の8月25日(日)、大会会場の駒沢屋内球技場でパリ・オリンピックでメダルを獲得した選手の「握手&写真撮影イベント」が行われる。時間は午後1時~2時半。参加は無料。午前11時30分から東エントランスホールで整理券を配布。
参加メダリストは、日下尚(三恵海運)、樋口黎(ミキハウス)、高谷大地(自衛隊)、清岡幸大郎(三恵海運)、櫻井つぐみ(育英大助手)、元木咲良(育英大助手)の6人。
オリンピックの全競技を通じて最多となる金メダル8個を取り、過去に例がないほど盛り上がっているタイミングで、さらにファン・支援者を増やそうという雰囲気が高まり、背中を押された高谷大地と樋口黎が賛同。選手の協力者をつのり、スケジュールの都合のつく選手が同意。各所属や全日本学生レスリング連盟の許可を取って実現に向けて動いた。
同連盟と主管の東日本学生レスリング連盟も快諾し、実現する運びとなった。両選手はメディアへの呼びかけのほか、SNSを通じてイベント開催の拡散をお願いしている。
全日本学生選手権を主管する東日本学生レスリング連盟の吉本収会長(神奈川大監督)は「メダリストが日本レスリングの普及と発展に向けて強い意志を持って行動しようとしている。賛同するだけではなく、可及的速やかに動くことが必要だと思い、直近のインカレ会場を提供することを決めました。準備不足は否めませんが、この動きが他方面にも波及し、レスリング競技の明るい未来につながってほしい」と話した。
趣旨に賛同した一人の樋口黎(ミキハウス)はオリンピック後、X(旧ツイッター)に「一般の人にもっと身近に感じてもらうため、簡潔なルール解説や、海外の大会のように音響や光の演出をもっと派手にしたり、SNS、メディアでの宣伝や広報活動が新たなファン、競技人口増加の第一歩だと思います。そのために、トップのオリンピアンは惜しまず協力していくと思います。さらに盛り上がればとても嬉しいです」と投稿し、この好成績を機にレスリングのさらなる発展を祈願していた。