2024年U20世界選手権第5日は9月6日、前日開始の女子5階級の敗者復活戦とファイナルが行われ、57kg級の内田颯夏(JOCエリートアカデミー/東京・帝京高)と65kg級の池畑菜々(育英大)が優勝。53kg級の弓矢紗希(日体大)と62kg級の伊藤渚(日体大)が銅メダルを獲得した。
内田は、昨年のU20パンアメリカン選手権2位のバーサ・ロハス・チャベス(メキシコ)を相手に、第1ピリオド、12-2のテクニカルスペリオリティで勝利。2022・23年U17世界選手権に続き、2世代にわたって3年連続世界一に輝いた。この間、2度の「クリッパン女子国際大会」(スウェーデン)とアジア・ユース大会でも優勝しており、国際大会を6大会連続で制した。
池畑は今年のU20欧州選手権2位&U17欧州選手権優勝のベイザ・アッカス(トルコ)に8-1で勝利。4試合を通じて失点「1」という内容で優勝を引き寄せた。これまでU15とU20のアジア選手権で優勝しており、「世界」のタイトルを加えた。
弓矢は敗者復活戦を勝ち上がり、3位決定戦で昨年のU20アジア選手権2位のジョティ(インド)を撃破。昨年のU20アジア選手権2位に続いてのメダルを獲得。伊藤は3位決定戦でシニアの舞台でも闘っているトルコ選手を破った。国際大会は3大会連続のメダル獲得。
女子は全日程を終了し、「金3・銀1・銅2」を獲得して昨年の1階級優勝を上回った。国別対抗得点は149点をマーク。昨年優勝のインドの130点を上回り、優勝を奪還した。今年は、シニアのアジア選手権で優勝したあと、U15・U17・U20のアジア選手権、U17世界選手権で優勝を逃していたが、今大会のチームが意地を見せた。
各選手の成績は下記の通り。
【53kg級】弓矢紗希(日体大) 3位=21選手出場《トーナメント表》
3決戦 ○[6-4]Jyoti JYOTI(インド)
敗復戦 ○[VSU、3:45=10-0]Ana Maria Gianina ROTARU(ルーマニア)
《以下、前日に実施》
3回戦 ●[3-7]Carla JAUME SOLER(スペイン)
2回戦 ○[フォール、5:46=5-1]Olga OVCHINNIKOVA(AIN)
1回戦 BYE
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【57kg級】内田颯夏(JWA/東京・帝京高) 優勝=21選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[VSU、2:39=12-2]Bertha D. ROJAS CHAVEZ(メキシコ)
《以下、前日に実施》
準決勝 ○[VSU、2:25=10-0]Carla JAUME SOLER(ハンガリー)
3回戦 ○[VSU、2:12=12-2]Neha NEHA(インド)
2回戦 ○[VSU、3:11=10-0]Carissa D. QURESHI(米国)
1回戦 BYE
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【62kg級】伊藤渚(日体大) 3位=24選手出場《トーナメント表》
3決戦 ○[10-9]Selvi ILYASOGLU(トルコ)
《以下、前日に実施》
準決勝 ●[3-7]Nitika NITIKA(インド)
3回戦 ○[8-4]Karin A. SAMUELSSON(スウェーデン)
2回戦 ○[VSU、3:37=11-0]Olga IATSENKO(AIN)
1回戦 ○[14-12]Shuang HAN(中国)
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【65kg級】池畑菜々(育英大) 優勝=21選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[8-1]Beyza N. AKKUS(トルコ)
《以下、前日に実施》
準決勝 ○[VSU、6:00=10-0]Zaixue RUI(中国)
3回戦 ○[VSU、4:55=10-0]Odgerel ERDENE OCHIR(モンゴル)
2回戦 ○[VSU、3:23=10-0]SARIKA (インド)
1回戦 BYE
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《国別対抗得点》
[1]日本 149点、[2]インド 130点、[3]米国 101点、[4]中国 99点、[5]ウクライナ 94点、[6]トルコ 94点、[7]モンゴル 46点、[8]アゼルバイジャン 43点
《以下、前日に実施。順位を追加》
【72kg級】坂井愛(岐阜・岐阜工高) 16位=18選手出場《トーナメント表》
1回戦 ●[フォール、5:00=2-11]Kristina BRATCHIKOVA(AIN)
※敗者復活戦に回れず