2024年U20世界選手権最終日は9月8日、スペイン・ポンテベドラで前日開始の男子フリースタイル5階級の敗者復活戦とファイナルが行われ、決勝に進んだ61kg級の小野正之助(山梨学院大)が優勝した。
3位決定戦に回った74kg級の安藤慎悟(山梨学院大)と125kg級で日本在住のバトバヤル・ナムバルダグワ(モンゴル=育英大)が銅メダルを獲得。86kg級の淺野稜悟(中大)は敗者復活戦を勝ち抜いたが、3位決定戦で敗れて5位。
小野は、昨年のU20アジア選手権57kg級2位で、アジア大会にも出場しているエブラヒム・ハリ(イラン)と対戦。テークダウンを奪ったあと、ローリングを4回転決め、わずか25秒で勝負を決めた。今年3月の「ヤシャ・ドク&ベービ・エムレ国際大会」(トルコ)以来の国際大会の優勝で、アジア選手権65kg級3位と合わせ、3大会連続でメダルを獲得。
安藤は、敗者復活戦を勝ち上がってきたムハメド・ベクテミロフ(オーストリア)と対戦。9-3で退け、2022年U17アジア選手権優勝に続く国際大会のメダルを手にした。バトバヤルは3位決定戦でカザフスタン選手を破った。
淺野は敗者復活戦で今年のU20アジア選手権3位のサチン(インド)を破ったが、3位決定戦でトルコ選手に敗れ、メダルに手が届かなかった。
男子フリースタイルは、前日の山下凌弥(74kg級=日体大)ととも2階級で優勝し、「銀1・銅1」を獲得した。2階級で優勝したのは2019年以来。2018年から、コロナで不出場だった2021年を除いて5大会連続でチャンピオンが誕生している。
各選手の成績は下記の通り。
【61kg級】小野正之助(山梨学院大) 優勝=24選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[VSU、0:25=10-0]Ebrahim M. KHARI(イラン)
《以下、前日に実施》
準決勝 ○[7-2]Marcus G. BLAZE(米国)
3回戦 ○[VSU、1:08=11-0]Tolga OZBEK(トルコ)
2回戦 ○[VSU、1:59=10-0]Andrei MIDLOVETS(AIN)
1回戦 BYE
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【74kg級】安藤慎悟(山梨学院大) 3位=30選手出場《トーナメント表》
3決戦 ○[9-3]Muhamed BEKTEMIROV(オーストリア)
《以下、前日に実施》
準決勝 ●[VSU、4:26=10-0]Ali A. REZAEIAGHOUZGELEH(イラン)
3回戦 ○[3-1]Ion MARCU(モルドバ)
2回戦 ○[3-1]Ibrahim M. YAPRAK(トルコ)
1回戦 ○[9-0]Theocharis KOUGIOUMTSIDIS(ギリシャ)
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【86kg級】淺野稜悟(中大) 5位=24選手出場《トーナメント表》
3決戦 ●[2-3]Ahmet YAGAN(トルコ)
敗復戦 ○[6-4]Sachin SACHIN(インド)
《以下、前日に実施》
3回戦 ●[VSU、1:41=0-10]Joshua J. BARR(米国)
2回戦 ○[8-7]Aliaksei KULAKOU(AIN)
1回戦 BYE
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《日本在住選手》
【125kg級】バトバヤル・ナムバルダグワ(モンゴル=育英大) 3位=19選手出場《トーナメント表》
3決戦 ○[4-1]Alikhan KUSSAINOV(カザフスタン)
《以下、前日に実施》
準決勝 ●[VSU、4:27=3-13]Benjamin A. KUETER(米国)
3回戦 ○[フォール、1:43=8-0]Yiwei ZHUANG(中国)
2回戦 ○[4-0]藤田宝星(日本)
1回戦 BYE
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《国別対抗得点》
[1]米国 175点、[2]イラン 160点、[3]日本 95点、[4]カザフスタン 86点、[5]アゼルバイジャン 72点、[6]インド 64点、[7]トルコ 62点、[8]ジョージア 53点
《以下、前日終了階級。順位を追加》
【92kg級】金澤空大(早大) 14位=23選手出場《トーナメント表》
2回戦 ●[4-11]Fatih ALTUNBAS(トルコ)
1回戦 BYE
※敗者復活戦へ回れず
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【125kg級】藤田宝星(埼玉・花咲徳栄高) 18位=19選手出場《トーナメント表》
2回戦 ●[0-4]Nambardagva BATBAYAR(モンゴル=育英大)
1回戦 BYE
※敗者復活戦へ回れず