4度の延期を経て今年11月にタイ・チョンブリーで予定されていた第6回アジア・インドア&マーシャルアーツ大会が、8月19日に中止が決定していたことが分かった。
同大会は当初、2021年5月に予定されていたが、新型コロナウィルスの蔓延のため2度延期。 その後、タイの総選挙後の国内の政治的不安定によって再々延期され、今年2月から3月に予定されたが、2024年パリ・オリンピック前であることで再度日程が変更され、11月に予定された。
今年8月に開催されたアジア・オリンピック評議会(OCA)の緊急理事会で、タイの組織委員会が開催都市契約で要求された基準を満たすことができないことが判明。理事会の全会一致で大会の中止が決まった。
予定されていた大会では、オリンピック・スタイルのレスリングは大幅に削減される代わりに、世界レスリング連盟(UWW)が認めているトラディショナル・レスリングと女子クラシック・スタイルが初採用され、それらのスタイルの普及につながる可能性があった。また、MMA(総合格闘技)も実施される予定だった。
日本ではなじみのない大会で、国内メディアも報じない大会だが、2017年にトルクメニスタンで行われた第5回大会は32ヶ国が参加。韓国と北朝鮮を除くアジアの強豪国がそろい、総合大会としての華やかさはアジア大会に匹敵するほど。男子フリースタイル65kg級の高谷大地(自衛隊)が銀メダルを取り、世界へ飛躍するきっかけとなった大会。
第7回は2026年にサウジアラビアで開催予定(期日未発表)。