(2024年8月8~9日、フランス・パリ)
【男子フリースタイル86kg級】
Ramazanov, Magomed Eldarovich(マゴメド・ラマザノフ=ブルガリア)
1993年5月22日生まれ、31歳。74kg級で優勝したラザムベク・ジャマロフ(ウズベキスタン)と同じロシア・ダゲスタン共和国出身。いくつかの国際大会での上位入賞を経て、2018年に世界軍隊選手権86kg級と「ジオルコフスキ国際大会」(ポーランド)79kg級で優勝して飛躍したが、2021年東京オリンピックには出場できなかった。
2024年にブルガリア国籍を取得。欧州選手権8位、パリ・オリンピック欧州予選6位と当初は調子が出なかったものの、5月の最終予選を勝ち抜いてパリのマットへ。オリンピックでは、決勝で2度目のオリンピック優勝を目指すハッサン・ヤズダニチャラティ(イラン)を破って優勝した。ブルガリアの男子フリースタイルでは、1996年アトランタ大会のバレンチン・ヨルダノフ(男子フリースタイル52kg級)以来、28年ぶりのオリンピック・チャンピオン。
ダゲスタン共和国出身で元UFCライト級チャンピオンのハビブ・ヌルマゴメドフ(UFCで29戦無敗)に似ており、総合格闘技ファンの間で兄弟説も出たが、血縁関係はない。
■86kg級:マゴメド・ラマザノフ(ブルガリア)「私はロシアの小さな町の出身で、家族は私がここに来るために本当に一生懸命働いてくれました。本当に光栄です。家族のために金メダルを獲得しました。神に感謝し、数年前に亡くなった父にこのメダルを捧げたいと思います。父は、私をとても誇りに思ってくれると思います。
(決勝の相手のヤズダニチャラティ-は手術した右肩を再度負傷し、試合中に5度、治療を受けたが)彼はもう一方の腕だけで闘い、素晴らしいファイターでした。ただ、オリンピックはコンディションがいいときにできるとは限らない。それが、このスポーツをとても難しいものにしています。ブルガリアは私の第二の故郷です。この国は、私に世界中の最高のアスリートたちとオリンピックで競う素晴らしい機会を与えてくれました。次のオリンピックに出場できるかどうか分からないので、精神的に本当に大変でした」
《1回戦~決勝の成績》=トーナメント表
決 勝 ○[7-1]Yazdani Charati, Hassan Aliazam(イラン)
準決勝 ○[4-3]Brooks, Aaron Marquel(米国)
2回戦 ○[フォール、3:39=4-1]Shapiev, Javrail(ウズベキスタン)
1回戦 ○[VSU、4:27=12-2]Moore, Alexander Robert(カナダ)
[2]Yazdani Charati, Hassan Aliazam(イラン)
[3]Brooks, Aaron Marquel(米国)
[3]Kurugliev, Dauren(ギリシャ)
[5]Shapiev, Javrail(ウズベキスタン)
[5]Amine, Myles Nazem(サンマリノ)