8月のパリ・オリンピックの代表選手団による報告会が9月27日、都内の明治記念館で行われ、代表選手・コーチ・スタッフが勢ぞろいし、約300人のゲストに真夏の決戦を報告した。司会は、パリ・オリンピックでレスリングの実況を担当した日本テレビの山本健太アナウンサー。
最初にあいさつした日本協会の富山英明会長は「金メダル8個、銀メダル1個、銅メダル2個の11個のメダルを獲得。目標は金6個でして、それを上回る素晴らしい成績を残すことができました。協賛企業など日頃から支援してくださっている方々に深く感謝します」とあいさつ。
続けて、「オリンピックには魔物が棲(す)む、と言われますが、魔物ではなく勝利の女神が天から降ってきました。選手は観衆を味方につけ、それがパワーとなって、いつも以上の力を発揮してくれたと思います」と話した。
来賓の阿部雅・アシックスジャパン代表取締役社長が「選手の皆様がそれぞれの夢に果敢に挑戦され、世界の大舞台で活躍されましたことは、全国の人たちに大きな夢と希望を与えてくれました。さらなる夢の実現へ向けて、ここにいる方達とともにサポートしていきたいと思います」と、今後の支援とエールを送った。
自民党の総裁選挙が終わってすぐに駆けつけたという橋本聖子・参議院議員(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長)は「レスリングの皆様に心から感謝と敬意と、おめでとうという言葉を贈ります。(4年後の)ロサンゼルス・オリンピックがもっと大変になるんじゃないかと、富山会長に同情いたします。これ以上の記録を出さないと周りは納得しないと思います」と4年後の再現を期待すると、会場は大爆笑につつまれた。
会場のスクリーンにパリでの各選手の優勝シーンなどが流れ、1ヶ月半前の感動が再現。サイン入りTシャツなど記念品の抽選会も行われ、最後に各選手がゲストに感謝の言葉を述べた。