ロシア・レスリング協会のホームページによると、10月28日(月)~31日(木)にアルバニア・ティラナで行われる非オリンピック階級の2024年世界選手権(アルバニア)のロシアの代表選考会が10月1日にアドレルで行われ、92kg級で2021年東京オリンピック97kg級優勝のアブデュラシド・サデュラエフが勝ち抜いた。61kg級も同オリンピック優勝のザウール・ウグエフが代表権を獲得した。
世界レスリング連盟(UWW)のホームページでも、エントリー選手が発表された。
サデュラエフは86kg級で2度の世界王者になったあと、2016年リオデジャネイロ大会で優勝。その後、97kg級へアップ。2017年世界選手権は決勝で同級リオデジャネイロ王者のカイル・スナイダー(米国)に敗れたが、2018大会決勝でリベンジ。2019年大会でも優勝し、2021年も東京オリンピックと世界選手権を制した。
ロシアのウクライナ侵攻の制裁で2022年の世界選手権は出場できず、AIN(中立)選手として出場した2023年は負傷のため途中棄権。完治させてパリ・オリンピックでの3大会連続優勝を目指したが、国際オリンピック委員会(IOC)から中立選手として認められず、出場できなかった。
今大会では、2度のオリンピックを含めて8度目の世界一を目指す。同級の米国代表に2022・23年86kg級世界王者のデービッド・テーラーが決まっており、“米ロ決戦”が予想される。
ウグエフは57kg級で2018・19年世界選手権優勝を経て2021年東京オリンピックで優勝。AIN選手として出場した2023年世界選手権は5位に終わったが、パリ・オリンピックの出場枠を取った。しかし、サデュラエフと同じく出場が認められなかった。
70kg級はのイナルベク・シェリエフ、79kg級はマゴメド・マゴマエフの、いずれも昨年のU23世界選手権優勝選手が代表権を獲得した。