日本レスリング協会公式サイト
JAPAN WRESTLING FEDERATION
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2024.10.16

【2024年世界ベテランズ選手権・特集】健闘選手の声

 

(2024年10月8~10日、クロアチア・ポレチュ)


 ■Division D100kg級・榊原啓三(神奈川大学グラロス=無念の初戦敗退)「神奈川大の監督、コーチ、学生選手に申し訳ない、という気持ちしかありません。19年間、お世話になっています。その成果を出すために来たのに、それができなかったことが、何とも言えない気持ちです。まったく外部の人間を19年間も受け入れてくれることは、そうそうないですよ。55歳の人間を20歳前後の選手が受け入れてくれているのに、このザマか、という情けない気持ちです。これで終わる気持ちはありませんが、今は申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 パワーの差は、そんなに感じなかったし、困るほどの差ではなかったです。外国選手は大きいので、闘いづらいことは確かです。レスリングの点数の取り方ができていないので、勝ち切れない、という面があります。それをクリアできれば、パワーの差は問題ありません。

 木口道場でサンボをやっていて、35歳のときに木口先生の紹介で国士舘大でレスリングを始めました。自宅から距離的に神奈川大の方が近いので、神奈川大にお世話になることになり、現在に至っています。道着の闘いと、つかむところのない闘いの違いが、いまだに慣れていない面があります。それでも挑戦したい気持ちがあるので、何とかします。このままでは終われないです」


 ■Division B100kg級・幸野亨(静岡・三島高校OB=決勝トーナメント進出ならず)「(3試合闘えて)いい経験になりました。やはり力の差がすごくて、パワーに圧倒されて思うようなレスリングができませんでした。レスリングは(10年くらいあいて)今の職場になってから再開し、チャレンジしてきました。練習は静岡クラブでやるほか、仲間内でもこなします。今回、世界との差を感じたので、筋トレで鍛えるなど肉体改造からしないとなりません。

 レスリングから離れていたときは、スポーツは何もしていませんでした。もう少しレスリングをやってみたくなり、社会人選手権に出て勝てたので世界に挑みました。(インターハイ2位、インカレ3位などの成績だったが)目指すところに到達しなかったことで、モヤモヤするものがあったのは確かです。機会があれば、また出たい」


 ■Division A(35歳以上40歳以下)62kg級・髙ノ山翼(岐阜市消防本部=無念の初戦敗退)「ふがいない試合でしたね。悔しい、の一言です。アンクルホールドをがっちり決められてしまいました。来るのは分かっていても、切れなかったです。課題になります。このままでは終われません。いま、練習は週に1~2回、岐阜工業高校でボランティアで高校生選手を教えつつ、自分の練習もやっているという状況です。試合に出ることは、とても楽しいです。それプラス、結果が出ればもっといい、と思います。

 (今回参加の)大谷と中大で同期です。距離があるので中大まで行って練習する機会はありませんが、大学生とも練習してまた出たいです。妻(旧姓長沼美香=至学館大卒、2011年世界ジュニア選手権優勝)もレスリングをやっていまして、私のレスリング活動には理解があり、ここに来ることができました。妻には感謝しています」


 ■Division A 62kg級5位・中村大(AKAZA)「1回戦は練習してきたものが出せましたが、準決勝は出足払いを受けてしまいました。悔しいと思う反面、妻の支援によってこの場に立たせてもらえ、親の応援や職場の人の理解があり、練習相手とともに深く感謝したいと思います。メダルを取って恩返ししたかったのですが、今、自分のできることはすべてやったかな、と思います。3位決定戦に関しては、完全に力負けでしたね。

 レスリングは高校時代にやっていまして、2年くらい前に再開しました。その間、柔術をやっていました。レスリングのマスターズの大会があることを知り、それを目標にしてレスリングを再開しました。(レスリングができる)体力も戻ってきましたが、足りないものがたくさんあるな、と思います。家族サービスを犠牲にしてきたし、けがもあるので、いったん休んで今後のことを考えたいと思いますが、このままでは引き下がれない、という気持ちもあります」


 ■Division A 70kg級・黒崎辰馬(神戸医療未来大学教=無念の初戦敗退)「結果は残念でした。3位決定戦にも行けなかったのは悔しいですが、こうした大きな大会で試合ができたのはよかったです。(ベルトレスリングなどの国際大会は多く出ているが)レスリングの国際大会は初めてです。こういう場に立てたのはよかったです。

 (福岡大時代は西日本学生王者などになっており)私のベースはレスリングで、一番得意なスタイルがレスリングです。それで負けたのは、やはり悔しいです。出られるのであれば、またこのマットで闘って、メダルを目指したいです(自分の踏ん張りで)マスターズのカテゴリーにいる人たちに、出てみようという気持ちを持ってもらえれば、うれしいです」


 ■Division A 78kg級5位・大谷健輔(中央大学職員)「悔しい気持ちが大きいです。この大会に向けて、家族や親族、職場の方々に支えていただき、メダルを取って少しでも恩返しになればと思っていましたが残念です。練習は中央大学や、MTX ACADEMYでやらせてもらってます。また、高校の同期である拓大の高谷惣亮監督にもプライベートで練習を手伝ってもらったりもしています。練習環境は恵まれている方でしょう。

 出場のきっかけは、大学時代に出られなかった世界の大会があることを知り、そこで世界一を目指せればいいな、という気持ちからです。(中大で1年先輩の)天野さん、(中大同期の)高ノ山選手が出るので、みんな一緒に出ようか、となりました。もう一度、メダルを目指して挑みたい、という気持ちです。世界のレベルが分かったし、A(35~40歳)は始まったばかりなので、頑張りたい」


 ■Division A 100kg級5位・天野雅之(中央大学職員)「まず、遠征に行かせてもらった家族に感謝したい。最近、遠征は自分が年長だったのですが、今回は諸先輩方の多い遠征。先輩方のサポートがたくさんあって、万全の状態で臨めたことに感謝の気持ちでいっぱいです。フリースタイルの闘いでしたが、メダルを取れなかったので、悔しい思いです。フリースタイルもできるぞ、とアピールしたかったので、積極的に脚へタックルに行きました。差しにいったところを、すかしのタックルで入られるなど、防御はうまくいかなかったです。

 パリ・オリンピックで日本代表選手が強さを見せた影響でしょうか、この前のビーチ・ワールドシリーズと言い、今大会と言い、外国選手の日本選手への注目を肌で感じました。パリの日本代表選手に敬意を表するとともに、もうちょっと頑張らなければいけなかったと思います。挑戦し続ける、あきらめない、やめない、ということは大事だと思います。大学を卒業してレスリングから離れる人も多いですが、レスリングに携わった以上、レスリングを好きになっていつまでも携わってほしいと思います。その一人として、これからも頑張りたい。この大会で感じた思いを多くの人に伝え、来年は参加者が増えてほしいと思います」


※B62kg級の藤本健太(三恵海運)は「【2024年世界ベテランズ選手権・特集】無念の初戦敗退、体を作り直してリベンジを誓う」を参照ください







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