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2024.10.26

10.28~31非オリンピック階級世界選手権(アルバニア)出場の女子&男子フリースタイル・チームが出発

 

 10月28日(月)~31日(木)にアルバニア・ティラナで行われる非オリンピック階級世界選手権に出場する女子と男子フリースタイルのチームが10月25日、羽田空港から出発した。一部のコーチと選手は、現在同地で行われているU23世界選手権に参加しており、現地で合流する。

 女子の金浜良監督(サントリー)は「全階級でメダルを取ったオリンピックに続いて、全階級でメダルを取らせたい」と話す。全階級で金メダルも不可能ではないメンバー。それは否定しなかったが、「勝負の世界なので何があるか分からない。金メダルを狙いつつ、確実にメダルは取らせたい」と言う。

 U23世界選手権へ行っているコーチからは、外国選手は真っ正面から日本選手と闘っては勝てないので、わざとローリングにかかり、すきを見て体を預けたり、攻めさせて油断したところで一発逆転の投げ技を狙うなどの選手が少なくないという報告を受けている。「技をきちんと決めるまでは気を抜かないことを徹底させたい」と話した。

▲アルバニアへ向かった女子&男子フリースタイル・チーム

 女子59kg級の金城梨紗子(サントリー)は、世界選手権には5年ぶりの出場。6度目の出場であり、オリンピックは2度制しているキャリアからして、緊張はさほどないと思われるが、「ありますよ」と苦笑い。ただ、今年4月にアジア選手権(キルギス)に出場し、久しぶりに海外での大会を経験した。「(国際大会は)こんな感じだったんだな、と思い出しました」と話し、“国際モード”をいくらかでも取り戻しての世界選手権挑戦になる。

 代表に決まってから練習もしっかり積むことができ、ピーク時に近い動きができているそうで、「結果を求めます」ときっぱり。アジア選手権の時は、日本に残してきた長女(当時1歳11ヶ月)がネット中継を見て「ママ、カッコいい」と話し、それを伝え聞いて感激した。今度も日本からの熱き声援を受けたいところだが、「時差(7時間)がありますからね…。寝ていると思います」と苦笑い。

 試合開始は日本時間の午後5時半なので、第1・2試合くらいは応援してもらえそう。日本からのエールを感じつつ4度目(オリンピックを含めて6度目)の世界一を目指す。

あこがれを捨てて勝負にかける小野正之助(山梨学院大)

 9月初めのU20世界選手権(スペイン)優勝に続く“世界挑戦”となる61kg級の小野正之助(山梨学院大)は「今年は続けざまに国際大会があり、いい成績の大会もありました。海外でも勝てる、と思えるようになっているので、ここでもう一回、勝ちたいと思っています」と気合を入れる。

 U20世界選手権のときに、2021年東京オリンピック57kg級優勝のザウール・ウグエフ(AIN=ロシア)や、昨年の世界王者でロシアの元世界王者が父親というビタリ・アルジャウ(米国)が出場する情報を得ており、一筋縄ではいかない大会という覚悟はしていた。特にウグエフは、高校生のときにその存在を知り、ラインのアイコンにしたり、スマホの画面に飾っていたほどあこがれていた選手。

 「その選手と同じトーナメントに入ることが不思議、という気持ちもあるんです」と言いながら、「あこがれで終わらず、倒して優勝したいです」ときっぱり。

 大会スケジュールと日本選手団は下記の通り。男子グレコローマンは24日に出発済み。


 ■女子55kg級・清岡もえ(育英大)「去年、プレーオフで負けて世界選手権出場を逃して悔しい思いをしていたので、それを晴らせるように頑張りたい。日本の女子は国内で勝つ方が難しいとも言われています。その国内の試合を勝ち抜いたのですから、それを自信にして臨みたい。(兄・幸大郎がパリで金メダルを取り)現地に行って会場で見て、とても刺激になり、早く追いつきたいという気持ちになっています。(育英大のチームメートで72kg級に出場する石井亜海がU23世界選手権68kg級で優勝し)同じ環境で練習しているので、自信になりました。2人で優勝できるように頑張りたい」

 ■女子65kg級・森川美和(ALSOK)「パリ・オリンピック出場がなくなったあと、この世界選手権に向かって頑張ってきました。(65kg級は)一番動きやすい階級なんです。世界チャンピオンを目指して頑張ります。出場が決まってから、藤波朱理選手や尾西桜選手(U20世界チャンピオン)らともしっかり練習し、ときに男子の湯元健一コーチや山口海輝コーチからも技術指導を受けてきました。いい練習ができていると思います」

 ■男子フリースタイル92kg級・石黒峻士(MTX GOLDKIDS)「国際大会は約1年ぶりで、92kg級では初めて。体重調整はうまくいっていて、92kg級が適正階級だったかな、と思えるほどです。それが自信にもつながっていて、レスリングへの考え方も変わり、これまでとは違う闘いができると思います。明治杯のとき(5月)より間違いなくレベルアップしています。(ロシアと米国から東京オリンピック王者が出場するが)最終的には勝っていかなければならない選手。闘うことになれば思い切って行くだけ。勝っても負けても、得るものがあればいいと思っています」


大会スケジュール

10月28日(月)男子グレコローマン55・63・72・82kg級/1回戦~準決勝
  29日(火)前日開始階級の敗者復活戦とファイナル
        女子55・59・65・72kg級/1回戦~準決勝
  30日(水)前日開始階級の敗者復活戦とファイナル
       男子フリースタイル61・70・79・92kg級/1回戦~準決勝
  31日(木)前日開始階級の敗者復活戦とファイナル


日本選手団・役員

【チームリーダー】赤石光生(日本オリンピック委員会)、【監督】豊田雅俊(警視庁)

【男子グレコローマン・コーチ】 笹本睦(日本オリンピック委員会)、鶴巻宰(自衛隊)
【女子コーチ】金浜良(サントリー)、冨田和秀(自衛隊)
【男子フリースタイル・コーチ】小幡邦彦(山梨学院大教)、馬渕賢司(岐阜・恵峰学園職)

【ドクター】矢野雄一郎(とちぎメディカルセンター)、【トレーナー】野呂賢二(JSC業務委託)、【栄養】仲西加奈(JSC業務委託)


日本代表選手

 【男子グレコローマン】
▼55kg級 岡本景虎(専大クラブ)
▼63kg級 鈴木絢大(レスター)
▼72kg級 清水賢亮(自衛隊)
▼82kg級 吉田泰造(香川・高松北高)

 【女子】
▼55kg級 清岡もえ(育英大)
▼59kg級 金城梨紗子(サントリー)
▼65kg級 森川美和(ALSOK)
▼72kg級 石井亜海(育英大)

 【男子フリースタイル】
▼61kg級 小野正之助(山梨学院大)
▼70kg級 青柳善の輔(クリナップ)
▼79kg級 髙橋海大(日体大)
▼92kg級 石黒峻士(MTX GOLDKIDS)







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