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2024.11.07

【2024年全日本大学選手権・展望(各階級)】吉田アラシ(日大)が125kg級を勝ち抜けるか、65kg級は西内悠人(日体大)が学生二冠を目指す

 

《大学対抗得点・展望から続く》


エントリー選手 57kg 61kg 65kg 70kg 74kg
79kg 86kg 92kg 97kg 125kg

 【57kg級】=28選手エントリー

 全日本学生選手権を制した勝目大翔(山梨学院大)が国民スポーツ大会でも2位に躍進し、実力をつけている。全日本学生選手権の準決勝で闘った高田勇(日体大)との再度の闘いはあるか。

 JOCジュニアオリンピック決勝で勝目を破った松村祥太郎(専大)は、国民スポーツ大会で勝目に敗れた。リベンジしての優勝を目指す。昨年3位の菊地優太(拓大)、U23世界選手権の出場機会を得て経験を積んだ小澤楽翔(中大)、グレコローマンで世界選手権出場の経験がある尾西大河(早大)らが、どこまで上位へ食い込めるか。

 全日本学生選手権3位の二宮健斗(日本文理大)は西日本学生選手権4連覇を達成した(今年のみグレコローマンでの優勝)。フリースタイル優勝の髙橋瑠希弥(近大)とともに西日本の意地に期待したいところ。

▲勝目大翔(山梨学院大)=2024年6月:東日本学生リーグ戦(撮影・矢吹建夫)


 【61kg級】=27選手エントリー

 10月の非オリンピック階級世界選手権で優勝した小野正之助(山梨学院大)が頭ひとつ抜け出ているだろうが、負傷のため不出場の可能性もある。同大学の副選手でエントリーされている須田宝は全日本学生選手権を制しており、須田が出てきても優勝候補と言える。全日本学生選手権の決勝で敗れた向田旭登(専大)のリベンジなるか。

 全日本選抜選手権2位の山口太一(早大)、全日本学生選手権は向田に敗れて5位に終わったが昨年のインターハイ55kg級優勝の大脊戸逞斗(中大)、全日本選抜選手権57kg級3位の永井陸斗(日大)がどこまで上位へ食い込むか。

 西日本勢では、今年の西日本学生選手権優勝の尾浦悠斗(近大)、今年は尾浦に敗れて2位だったが、昨年の大会を制した小石原央義(周南公立大)らの奮戦が期待される。

▲須田宝(山梨学院大)=2024年8月:全日本学生選手権(撮影・保高幸子)


 【65kg級】=31選手エントリー

 全日本学生選手権の決勝を争い、勝った西内悠人(日体大)と負けた荻野海志(山梨学院大)の再戦が実現するか。西内はこの試合が65kg級の初の試合で、それで優勝する非凡さ。国民スポーツ大会でも社会人3選手を破って優勝と実力を見せている。荻野はU23世界選手権2位と国際舞台で実力を磨いた。レベルアップした同士の闘いとなるか。

 昨年3位の上村律心(専大)深水小鉄(東洋大)、グレコローマン63kg級の学生王者でU23世界選手権2位と飛躍した澤田幸明(拓大)、西日本学生選手権を制した大関勁心(九州共立大)、昨年のインターハイ65kg級王者の菅野煌大(育英大)らが、二強の一角を崩せるか。

▲西内悠人(日体大)=2024年8月:全日本学生選手権(撮影・保高幸子)

▲荻野海志(山梨学院大)=2024年6月:東日本学生リーグ戦(撮影・矢吹建夫)


 【70kg級】=17選手エントリー

 61kg級で昨年のこの大会を制し、全日本選手権でも優勝した田南部魁星(日体大)が、チーム事情でこの階級にエントリー。フリースタイルでは初めての階級に挑む(グレコローマンでは72kg級の経験あり)。全日本学生王者(森田魁人=山梨学院大)は74kg級にエントリーしたので、昨年2位の本名帝心(育英大)、同3位の山路太心(中大)、さらに全日本選抜選手権2位の小川統己(東洋大)が迎え撃つ形。

 西日本学生選手権優勝の畔上浩輝(近大)、昨年の同選手権優勝で今年は2位の松田來大(周南公立大)ら西日本勢の踏ん張りはどうか。

▲田南部魁星(日体大)=2023年12月:全日本選手権(撮影・矢吹建夫)


 【74kg級】=28選手エントリー

 全日本学生選手権の王者(髙橋海大=日体大)は86kg級にエントリー。空いた座を、同70kg級優勝の森田魁人(山梨学院大)、全日本選抜選手権優勝の山下凌弥(日体大)が争う。山下は70kg級でU20世界選手権を制しており、国際舞台でも通じる実力を見せた。

 全日本学生選手権3位の林拳進(中大)や西日本学生選手権優勝の西村将希(周南公立大)が両者に迫れるか。

 グレコローマンの強豪選手も集まった。全日本大学グレコローマン選手権67kg級2位の西田衛人(専大)、同77kg級2位の菊田創(青山学院大)、国民スポーツ大会77kg級3位の角出直生(東洋大)。スタイルの違いを乗り越えて上位へ進めるか。

▲森田魁人(山梨学院大)=2024年6月:東日本学生リーグ戦(撮影・矢吹建夫)

▲山下凌弥(日体大)=2024年5月:明治杯全日本選抜選手権(撮影・矢吹建夫)


 【79kg級】=8選手エントリー

 昨年、1年生王者に輝き全日本選手権も制した神谷龍之介(日体大)の2連覇なるか。4月のJOCジュニアオリンピックを制したあと優勝に見離されているので、この大会で勝って全日本選手権へ向かいたいところ。

 全日本学生選手権優勝のガレタギ敬一(早大)は74kg級の副エントリーなので学生王者は不在。同2位の高原崇陽(専大)、同3位の今井海陽(日大)、同74kg級3位で国民スポーツ大会も74kg級で優勝の鈴木大樹(山梨学院大)らが、神谷の連覇を阻止するか。、
 
 西日本学生の新人戦と選手権の両スタイルを制した尾関友陽(立命館大)が上位へ食い込むことができるか。

▲神谷龍之介(日体大)=2023年12月:全日本選手権(撮影・矢吹建夫)


 【86kg級】=24選手エントリー

 一昨年に1年生王者に輝き、今年の全日本学生選手権を制した五十嵐文彌(山梨学院大)に、同74kg級王者の髙橋海大(日体大)が挑む。髙橋はU23世界選手権と非オリンピック階級世界選手権でひざを負傷しており、大事をとるか。その場合は全日本選手権77kg級優勝の堀北一咲望がフリースタイルに挑戦する。

 全日本学生選手権3位の本橋知大(拓大)、昨年の同97kg級3位の北脇香(早大)、西日本学生選手権優勝の升田康太(帝塚山大)、同92kg級優勝の権田龍(周南公立大)らが、五十嵐の牙城に迫れるか。

▲五十嵐文彌(山梨学院大)=2024年6月:東日本学生リーグ戦(撮影・矢吹建夫)


 【92kg級】=10選手エントリー

 全日本選抜選手権2位で全日本学生選手権を制した三浦哲史(拓大)が2連覇と今季の学生2冠王を目指す。今年はアジア選手権とU23世界選手権(2年連続)を経験して実力を磨いている。

 昨年の決勝で三浦に敗れた吉田奨健(帝塚山大)のリベンジなるか。今年は全日本学生選手権で3位入賞と実力をキープ。同じく3位の髙橋凜太郎(神奈川大)も優勝戦線に浮上する可能性は十分。JOC杯ジュニアオリンピックU20優勝の金澤空大(早大)、国民スポーツ大会3位の菊地一瑳(明大)らがどこまで上位へ食い込むか。

▲三浦哲史(拓大)=2023年12月:全日本選手権(撮影・矢吹建夫)


 【97kg級】=22選手エントリー

 昨年優勝で今年の全日本学生選手権も勝った吉田アラシ(日大)は125kg級へエントリー。入れ替わってこの階級にエントリーした全日本選手権125kg級3位の藤田龍星(日大)が、初めての階級でどこまでやるか。全日本学生選手権3位の佐々木優太(育英大)成塚騎士(神奈川大)、西日本学生選手権優勝の立岡拓馬(天理大)、全日本学生選手権86kg級3位の増田大将(山梨学院大)らとともに優勝を目指す。

 全日本学生選手権では吉田に敗れて5位に終わったが、甫木元起(日体大)がどこまでやるか。2022・23年に2年連続高校三冠王者(全国高校選抜大会、インターハイ、国体)を経て今年のJOCジュニアオリンピックを制した成長株。U20世界選手権出場など国際舞台での経験を生かせるか。

 この階級にエントリーした全日本学生選手権グレコローマン82kg級王者の掛川零恩(早大)は、フリースタイルでも昨年の全日本選手権92kg級2位の実力を持つ。

▲藤田龍星(日大)=2023年12月:全日本選手権(撮影・矢吹建夫)


 【125kg級】=20選手エントリー

 昨年優勝で今年の全日本学生選手権も優勝のバトバヤル・ナムバルダグワ(育英大)が2年生にして2連覇、2年連続学生二冠王へ挑む。同じく留学生のアビレイ・ソビィット(山梨学院大)がその壁に挑むが、97kg級で全日本選手権を含めて無敵の快進撃を続けている吉田アラシ(日大)がこの階級にエントリー。階級の壁を越えて2人の留学生の優勝を阻止するか。

 国民スポーツ大会を制した濱田豊喜(中大)、西日本学生選手権両スタイル優勝の佐々岡誇仁(中京学院大)らが、どこまで上位へ食い込めるか。

▲バトバヤル・ナムバルダグワ(育英大)=2024年8月:全日本学生選手権(撮影・保高幸子)

▲吉田アラシ(日大)=2023年12月:全日本選手権(撮影・矢吹建夫)







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