山梨学院大が5階級を制して5年ぶりの優勝、吉田アラシ（日大）がV3…2024年全日本大学選手権・最終日

　2024年内閣総理大臣杯全日本大学選手権最終日は11月10日、大阪・堺市金岡公園体育館で敗者復活戦とファイナルが行われ、全8階級で決勝進出を決めていた山梨学院大が5階級で優勝。大学対抗得点で87点をマークし、5年ぶり7度目の優勝を決めた。

　10階級で実施し全階級に出場できた時代の1989年と1993年に日体大が8階級で決勝に進出しているが、出場できる全階級（現在は10階級実施で、各大学8階級までの出場）で決勝進出を決めたのは、2021年大会の日体大以来、２度目。

▲5年ぶりの大学日本一に輝き、小幡邦彦監督の体が宙に舞った＝撮影・保高幸子

　山梨学院大は、61kg級の須田宝、74kg級の森田魁人、86kg級の五十嵐文彌の3選手が8月の全日本学生選手権（インカレ）に続いて優勝し、学生二冠王を達成（森田はインカレ70kg級で優勝）。65kg級の荻野海志と79kg級の鈴木大樹も勝った。五十嵐と荻野は2年ぶりの優勝。

　125kg級は、97kg級で2連覇を達成していた吉田アラシ（日大）が4試合を無失点のフォールかテクニカルスペリオリティで勝ち、3年連続優勝を達成。92kg級は三浦哲史（拓大）が勝って2年連続優勝と学生二冠王を達成。拓大は57kg級で菊地優太も勝ち、進学後の初タイトルを獲得した。

　97kg級は、2022・23年に2年連続高校三冠王者（全国高校選抜大会・インターハイ・国体）に輝いた甫木元起（日体大）が、4月のJOC杯ジュニアオリンピックに続いて優勝し、大会史上34人目の1年生王者に輝いた。

　70kg級は小川統己（東洋大）が勝ち、2022年東日本学生選手権（秋季）・新人戦以来のタイトルを獲得。東洋大からは2019年の川畑孔明以来のチャンピオン。

　大学対抗得点の2位は2階級を制した拓大が44点で入り、高谷惣亮監督就任（2022年）以来初の躍進。過去2年はともに6位だった。3位は43点の日体大。

　各階級の成績は下記の通り。

▲全8階級で決勝に進み、団体優勝を遂げた山梨学院大。感謝の気持ちから全選手のメダルが高橋侑希コーチの首へかけられた＝撮影・保高幸子

▲125kg級でも圧勝で優勝。吉田アラシ（日大）は2階級にわたって3年連続優勝＝撮影・保高幸子

　《大学対抗得点》
［1］山梨学院大学 87点、［2］拓大 44点、［3］日体大 43点、［4］専大 34.5点、［5］日大 32点、［6］育英大 24点、［7］中大 23.5点、［8］東洋大 23点

《個人賞》
【最優秀選手賞】鈴木大樹（山梨学院大）、【敢闘賞】三浦哲史（拓大）、【最優秀監督賞】小幡邦彦（山梨学院大）

※準決勝（細字）は前日に実施

　【57kg級】＝28選手出場

　▼決勝
菊地優太（拓大）○［負傷棄権、0:05=0-0］●勝目大翔（山梨学院大）

　▼3位決定戦
速水雷亞（立命館大）○［6-3］●島谷真和（日大）
丸山愛斗（神奈川大）○［不戦勝＝棄権］●松村祥太郎（専大）

　▼準決勝
菊地優太（拓大）○［8-5］●速水雷亞（立命館大）
勝目大翔（山梨学院大学）○［VSU、0:41=10-0］●松村祥太郎（専大）

《7･8位順位》［7］河野兼多朗（中大）、［8］高田勇（日体大）

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　【61kg級】＝27選手出場

　▼決勝
須田宝（山梨学院大）○［12-8］●向田旭登（専大）

　▼3位決定戦
永井陸斗（日大）○［10-4］●芹沢敬士（立命館大）
加藤敦史（国士舘大）○［4-4］●山口太一（早大）

　▼準決勝
須田宝（山梨学院大）○［VSU、4:42=10-0］●芹沢敬士（立命館大）
向田旭登（専大）○［VSU、3:15=11-0］●山口太一（早大）

《7･8位順位》［7］日比野晴斗（神奈川大）、［8］尾浦悠斗（近大）

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　【65kg級】＝30選手出場

　▼決勝
荻野海志（山梨学院大）○［7-2］●上村律心（専大）

　▼3位決定戦
菅野煌大（育英大）○［6-3］●小塚彪（近大）
西内悠人（日体大）○［VSU、2:04=10-0］●鳥目裕太（神奈川大）

　▼準決勝
上村律心（専大）○［フォール、2:26=5-0］●菅野煌大（育英大）
荻野海志（山梨学院大）○［12-6］●西内悠人（日体大）

《7･8位順位》［7］茂中仁（天理大）、［8］深水小鉄（東洋大）

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　【70kg級】＝16選手出場

　▼決勝
小川統己（東洋大）○［2-1］●有馬鉄太（拓大）

　▼3位決定戦
本名帝心（育英大）○［11-10］●河村歩（立大）
田南部魁星（日体大）○［VSU、2:55=13-0］●岡田卓己（青山学院大）

　▼準決勝
小川統己（東洋大）○［5-2］●本名帝心（育英大）
有馬鉄太（拓大）○［VSU、3:56=11-1］●田南部魁星（日体大）

《7･8位順位》［7］松田來大（周南公立大）、［8］米山享汰（日本文理大）

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　【74kg級】＝24選手出場

　▼決勝
森田魁人（山梨学院大）○［1-1］●ガレダギ敬一（早大）

　▼3位決定戦
林拳進（中大）○［7-2］●内山椋太（国士舘大）
西田衛人（専大）○［フォール、5:07=8-0］●長谷川丈一郎（日大）

　▼準決勝
森田魁人（山梨学院大）○［5-0］●林拳進（中大）
ガレダギ敬一（早大）○［12-3］●西田衛人（専大）

《7･8位順位》［7］上村朋也（日体大）、［8］角出直生（東洋大）

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　【79kg級】＝8選手出場

　▼決勝
鈴木大樹（山梨学院大）○［2-2］●神谷龍之介（日体大）

　▼3位決定戦
高原崇陽（専大）○［VSU、2:50=13-2］●森崎悠太郎（東洋大）
保坂典樹（国士舘大）○［8-5］●尾関友陽（立命館大）

　▼準決勝
神谷龍之介（日体大）○［5-4］●高原崇陽（専大）
鈴木大樹（山梨学院大）○［VSU、2:09=14-4］●保坂典樹（国士舘大）

《7･8位順位》［7］茂野颯良（大体大）、［8］今井海陽（日大）

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　【86kg級】＝24選手出場

　▼決勝
五十嵐文彌（山梨学院大）○［VSU、3:59=10-0］●本橋知大（拓大）

　▼3位決定戦
淺野稜悟（中大）○［VSU、4:08=10-0］●堀北一咲望（日体大）
城所拓馬（国士舘大）○［3-0］●千川元暉（法大）

　▼準決勝
五十嵐文彌（山梨学院大）○［VSU、3:58=13-2］●淺野稜悟（中大）
本橋知大（拓大）○［7-0］●城所拓馬（国士舘大）

《7･8位順位》［7］合田悠悟（東洋大）、［8］山賀秀（専大）

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　【92kg級】＝10選手出場

　▼決勝
三浦哲史（拓大）○［VSU、4:16=11-1］●吉田奨健（帝塚山大）

　▼3位決定戦
金澤空大（早大）○［VSU、2:04=11-1］●菊地一瑳（明大）
佐藤秀一郎（慶大）○［VSU、0:36=10-0］●平岡虎之介（東農大）

　▼準決勝
三浦哲史（拓大）○［8-2］●菊地一瑳（明大）
吉田奨健（帝塚山大）○［フォール、3:50=2-3］●佐藤秀一郎（慶大）

《7･8位順位》［7］稲本喬弘（関大）、［8］矢作元貴（法大）

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　【97kg級】＝21選手出場

　▼決勝
甫木元起（日体大）○［VSU、4:09=10-0］●増田大将（山梨学院大）

　▼3位決定戦
佐々木優太（育英大）○［フォール、1:10=7-0］●伊藤大輝（中大）
藤田龍星（日大）○［VSU、2:22=10-0］●佐藤和（東洋大）

　▼準決勝
甫木元起（日体大）○［7-2］●佐々木優太（育英大）
増田大将（山梨学院大）○［7-2］●藤田龍星（日大）

《7･8位順位》［7］岡大智（拓大）、［8］岡山ダー（帝塚山大）

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　【125kg級】＝19選手出場

　▼決勝
吉田アラシ（日大）○［VSU、4:19=11-0］●アビレイ・ソビィット（山梨学院大）

　▼3位決定戦
濱田豊喜（中大）○［フォール、1:16=6-0］●片岡拓海（福岡大）
バトバヤル・ナムバルダグワ（育英大）○［VSU、5:19-10-0］●丸山政陽（日体大）

　▼準決勝
アビレイ・ソビィット（山梨学院大）○［不戦勝＝負傷］●濱田豊喜（中大）
吉田アラシ（日大）○［フォール、2:32=10-0］●丸山政陽（日体大）

《7･8位順位》［7］大浦響（明大）、［8］品田陽平（法大）